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初陽のHAPPY DIARY! 第5回 地図を持て! 海原へ出よう!

2014-10-25

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★受講生が発信する、山村教室の紹介記事です。書き手はキビナゴ初陽の2人で不定期連載


お久しぶりです。山村教室広報担当の庵地初陽(あんじ はつひ)です。日を追うごとに肌寒くなり、本格的な秋の訪れを感じますね。
さて今日は、小説の創作には欠かせないプロットについて、お話しいたします!

このホームページの中のお隣りの受講生の声「キビナゴレポート」でキビナゴさんが以前、触れていらっしゃいましたが(詳しくは、2014年5月24日 「プロット研究会は物語の整骨院なのだ」をご覧ください)、山村教室では普段の講義とは別に、プロット研究会というプロット作りに特化した勉強会があります。

また、講義の前には予約制でゼロ次会が催されています。これは少人数で山口先生のご指導を受ける場なので、そこでテキスト作品とは別に、プロットを提出して先生に見ていただくこともできます。

わたしの場合、山村教室に入る以前は小説の書き方もよく解っていませんでした。なんとなくもやっとしたイメージを「ひらめき」だと思って書きはじめ、独りよがりな文章で、紙を文字で埋めて……それで小説を書いた気になっていたんですね。

山村教室に入り、先輩方のレベルの高さに怖くなるとともに、いかに自分がテキトーに書いているかを実感しました。

わたしは、山村教室に入るまでは、一読者としてプロの作家の小説を読み、誰にも見せずに自分一人で作品を書いてきました。プロの作品は、例えれば大型豪華客船。安定した大型船はしっかりと計算された地図の上を走り、とても快適です。作品の海原に身を委ねれば、目的地である「読了」まで一文の隙もなく、船旅を楽しむことができます。

それに比べ、わたしの作品は……まるで笹舟です。あっちに行ったり、こっちに行ったり。読了どころか、途中で航路を見失ったり……。でもそれはプロとアマの違いなので、巷に売られている小説と自分の作品を比べるつもりなんて、毛頭ありませんでした。

ところが、山村教室に入って実感したんですね。周りの先輩たちはすでに客船を整備し、航海のために操舵の技術を磨いているんですよ。ひゃーっ! いつまでも、笹舟に乗っていちゃダメだ! と思いました。

いきなり大海原は無理でも、海水浴のゴムボートくらいにはなりたいなあ。砂浜までバタ足で泳いで帰れる程度の距離で、海に浮いて。潮に流されても、陸を目指せるくらいの技術はほしいし。

それでまず小説の骨組み、海図を勉強せねばと思い、プロット研究会に参加したのです。

プロット研究会では、たとえばこんな感じでプロットに制約が設けられています。
次の(1)~(5)を書いたプロットを提出します。
(1)タイトル
(2)小説のジャンルと、テーマ(簡潔に)
(3)想定枚数
(4)主要登場人物(4~5人)の簡単なリスト
(5)序破急、起承転結などを立てて、ストーリーを最後まで完結させたプロット(1400字以内)

その後配信される当日の参加全員、約20名分のプロットを事前に読んでコメントをつけ、幹事に提出しておきます。当日は、先生のご講評とともに、受講生の意見も発表されるんですね。

先輩方のプロットを見て、うちのめされました。あらすじと登場人物の紹介だけなのに、すでに面白いんです。「早く作品にして! お願いっ!」とご本人に直談判したくなるようなプロットもありました。

プロットは完成された小説とは異なり、作品を書くための言わば地図。無駄なことや回りくどい表現は排除されます。その分、話の構成の巧みさ、構想の面白さ、登場人物の個性などがダイレクトに伝わってくるんですね。

先輩方のプロットは皆、起伏に富み、話に動きがあります。それに比べて、わたしのプロットは……。

……メモでした。

コピー用紙にプリントアウトするなんてもったいない。付箋に書いてろ! って感じです。それでも山口先生は丁寧にご指導くださり、さらに参加者全員にこうお話しくださいました。

「今回指摘されたことを咀嚼して、書き直して提出したら、もう一度見ますよ」

ああ、なんてありがたい。「よーし! ちゃんとプロット書き直すぞ!」と思いました。

もちろん、一生懸命書き直して提出いたしましたよ。もう「メモ」じゃない! きちんとプロットの形になっています。それをいそいそと先生に送りました。初陽丸、ついに出航です!

そして、その後のゼロ次会で、山口先生から再びご指導を受けることに。

「庵地さん……。この作品、プロットが書けていないですね」と先生。

へっ? 説明不足がないよう、びっしり書いたのに?? わたし、ポカーンですよ。

「原稿用紙30枚の短編で、プロット原稿用紙5枚は長すぎます」

がーん! わたしは勘違いしていました。細かくプロットを書いたと言えば聞こえがいいんですが、それは、作品のエッセンスを上手くまとめることができていない……。すなわち、作品のポイント、何を読ませたいかがはっきりしていないということなのでした。

その上、素材がよくない、登場人物にリアルな動きがないと、ダメ出しは続きます。
ゼロ次会が終わる頃には、初陽丸、転覆です。

ゴムボートはおろか、とんだ泥舟でした。
誰か! 救命ボートを!

船を操って目的地にたどり着くには、海図が重要。
海図を描くことによって、物語が具体的な形を持つようになります。それが身にしみました。早く地図(プロット)が書けるようになりたいなあ。

でもそれだけじゃあ、だめなんですね。帆の張り方、舵の取り方、覚えることは山ほどありそうです。

よーし! がんばるぞぉー! 未知の海原に、今日も出航です!
小説王に、俺はなるっ!(でも、今は泥舟)

せめて、イカダに乗りたいです~!
See you next time!


初陽のHAPPY DIARY! 二次会、山村軍団、侮るなかれ!

2014-09-09

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★受講生が発信する、山村教室の紹介記事です。書き手はキビナゴ初陽の2人で不定期連載

お久しぶりです。山村教室広報担当の庵地初陽(あんじ はつひ)です。陽射しも次第に秋へと変化していますね。
さて今日は、講義の後の二次会の風景について、お話しします!

前にちらりと書きましたが、山村教室では講義の後に必ず二次会が催されます。
場所は講義が行われる渋谷道玄坂の「フォーラム8」界隈の居酒屋で、会費は3000円程度。
時間は講義が終了した午後9時過ぎから11時くらいまでです。
前金制なので、払って、飲んで食べて、その後はいつ帰ってもOKなので、皆さん電車などの都合で帰る時間はまちまちです。もちろん強制ではないので、いつも希望する方だけが参加しています。
「それって、単なる飲み会だよねぇー?」と、思ったあなた、侮るなかれ!

その日に講評された受講生を中心に、山口先生を囲んでさらに深い話を伺うことができます。
講義の最中にはできないような細かい質問をするには、まさにうってつけの場なんです。
自分の作品はもちろん、他の受講生の作品についてのご指導をそばで聴くことも、すごく参考になります。もちろん、これから書きたい話についての質問をしてもかまいません。講評された方が優先ですが、それ以外の方でも時間があれば答えてくださいます。

「じゃあ、山口先生のそばに座らなかったら、参加してもただの飲み会ってこと?」
ちょっと待った! 侮るなかれ!

二次会には、主任講師の山口先生以外にも、編集者の先生方がいらっしゃいます。そして毎回ではありませんが、OB、OG作家が参加する場合も! つまり、プロの意見や考え方を聴く貴重な場なんですね。

そして、プロばかりではありません。山村教室の受講生の先輩たちが、またまた侮れないっ! 
小説家になるための努力を惜しまぬ手練れ(てだれ)の者がそこかしこに潜んでいて、新米のわたしとしては、どのテーブルに行っても勉強することばかりです。

ある日の二次会のことです。わたしも勇気をふりしぼって、山口先生に相談しました。
「あのう、ダメ男に翻弄される女の子の話を書きたいんですが……」
すると山口先生は、即座に数冊の小説と映画のタイトルを挙げてくださり、さらにそういう話を書く時に注意すべきポイントを色々な角度から、教えてくださいました。まさに目からウロコな指摘も多く、いつもながら勉強になるなあと感動しました。

その後、他の席に移動して、「山口先生に相談したら、この小説とこの映画がオススメって伺って……」と何気なく話したら、他の方々からも、出るわ出るわ……。
「それって、プラトニック? なら、あの小説は? あと映画なら……」
「男の肉体に翻弄された女なら、あの映画もいいよね。あとは、小説だとあの作品の心理描写がすごい……」
「わたしは、あの小説がいいと思うけど。あと、昔のドラマで……」
ち、ちょっと待って! みんな、速すぎるよう。メモメモ……。

山村教室に入ってから確実に、読書や映画・テレビ鑑賞など、興味の幅、視野が広がったと思っています。
山村教室で教えていただいた作品を味わうことで、未知のジャンルに足を踏み入れることができました。
また皆様、ものづくりの視点で捉えていますから、作品を鑑賞する眼差しも非常に勉強になります。

講義の時には十分程度しか休憩時間がありませんから、山口先生とはもちろん他の受講生の方々とも、お話しできるチャンスがほとんどありません。講義を見学にいらした方は、静かな空間だなあ……という印象を持たれるかと思います。
二次会は講義とは異なり、リラックスした雰囲気で、さまざまな知識を吸収できます。

例えれば、今までは町の小さな本屋の品揃えで満足していたのに、いきなり神保町の書店街に連れて来られ、しかも目利きのガイドによるアドバイスつきで大型書店や古書店などを巡り歩いている感じです。
山口先生率いる山村教室軍団、侮れません。

もちろん、そこで得た意見や紹介された作品をそのまま自分の小説に流用しちゃうなんて、絶対にNGですよ。
作家を目指す以上、他人のコピペは厳禁、自分の力でオリジナルを生み出すのが鉄則です。でも、話題に上がった作品に触れることで、発想の方法や物語のバリエーションなど、確実に自分の引き出しが増えていきます。

山村教室は、技術や経験の差こそあれ、共に小説を生み出すという難行苦行に挑む人々の群れです。
勉強することばかりですし、とても刺激になります。そりゃあ、そうですよね。小説世界で読者を楽しませ、唸らせることを生業にしている、またはそうなるべく努力している集団ですから、パワーがあって当然です。

はっ!! 今、気づきました……。
わたしは……何も……提供していない!!
ガーーーン!
いつも教えてもらってばかりで、情けないです。いつかわたしも立派な軍団の一員になれるよう、精進の日々を送ります!
ではまた! See you next time!


初陽のHAPPY DIARY! まぶしい! そして熱いぜっ! 開講式

2014-07-11

★受講生が発信する、山村教室の紹介記事です。書き手はキビナゴ初陽の2人で不定期連載
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初陽のHAPPY DIARY! 第3回 まぶしい! そして熱いぜっ! 開講式

お久しぶりです。山村教室広報担当の庵地初陽(あんじ はつひ)です。
暑いっ! いや、すっかり夏ですね。

今回、話は前後しますが、初めての講義の前、初めて出席した開講式の出来事をお話しいたします。
開講式は春、4月のはず……。なのに、夏なんてもんじゃない、ハンパなく熱い1日でした。

いろは会に出席し、あえなくTKOされた傷も癒えぬまま、4月に入ると開講式がやってきました。
その年の開講式(※編註/2013年度)は、塾長の森村誠一先生、特別ゲストの逢坂剛先生のお話でした。
超一流の作家の講演を、ホールなどの大きな会場ではなく、講義の時にも使われる会議室で聴くのです。

それだけでも、緊張します。その上、もっと驚くことが! 山村教室は有名な小説教室。OBOG作家の方々の名前をホームページで拝見するだけで、レベルの高さが判ります。

当日、気づけばOBOGのプロ作家の方々が、聴講する側に座っているんですよ。つまり新入りのわたしと同じ側。だいたい、山村教室をすごろくに例えれば、デビューしたらアガリなわけで、何故プロの作家の方々が聴講しているのかも、わけがわかりませんでした。
「幹事様、筵(むしろ)ありますか? わたし、椅子に腰かける身分じゃないので、地べたに正座します!」
まじめに、そう言いたくなりました。壇上はもちろん、聴講席もまぶしい! わたし、完全に場違いですよ。そんな思いでアワアワしているうちに、両先生、ご登場!

講義は素晴らしいものでした。

森村誠一先生、逢坂剛先生のお話はもちろん盛り沢山で、今回全部をレポートできません。わたしがショックを受けたのは、作家になる覚悟についてでした。

どうしても書きたい、形にしたい思いがある。そういう人間でないと、作家になる資格がない。そのことが頭で理解するというより、皮膚を通してひしひしと伝わる。そんなすごい講義でした。
熱い! 気圧されるような熱さがありました。内に秘めたその情熱を注いで、命がけで作品を生み出していて、そのうえ、新しいことに挑み、常に進化することを目指していらっしゃる。そのお姿を拝見するだけで、とても勉強になりました。

と同時に作家を志すということは、先生方以上の覚悟と努力がないと、成し遂げられないとも痛感しました。そりゃ、そうですよね。才能があり、大家でしかもベストセラー作家の先生方が、現在も努力を惜しまず全力で走り続けていらっしゃるわけです。

そして、受講生として出席されていたOBOG作家の方々は、作家の道にすごろくのアガリなんかないと解っていらっしゃるから、先生方のお話を少しでも自分の血肉にしようとして、この場にいらっしゃるのだと思いました。

このように、才能のある方々がさらに努力を続けているんですから、才能がなくて、それでも作家になりたいわたしは、もっともっと努力をしなければならないと、今更ながら気づきました。
プロの先生方が真剣勝負している横で、やる気半分で、中途半端なごっこ遊びをしていたら、ふざけるなってことです。

気後れしておどおどしているわたしの目の前で、森村先生は、
「皆さんも、私と同じく作家を目指して……」
とかおっしゃってくださる。頑張らなくては! と思いました。

しかし、いろは会、開講式を経て、わたしの中のわずかな自信は、すっかり木っ端微塵です。志あれども、自信なし……です。

その日、わたしは森村先生の横顔を拝見しながら、心の中でこう呟いていました。

「母さん、僕のあの自信、どうしたでせうね? ええ、春いろは会から開講式へ行くみちで、谿谷(けいこく)へ落としたあのちっぽけな自信ですよ―」

教室で落とした自信は、教室で取り戻すしかないんですよね、結局……。解ってはおりますが、いや、今もまだ、谿谷(けいこく)に落としたままです(号泣)。

泣きながら……See you next time!


初陽のHAPPY DIARY! 初めての講義は、わんこそばの味

2014-04-13

★現役受講生が発信する、山村教室の紹介記事。書き手はキビナゴ初陽の2人。不定期連載です★

こんにちは。山村教室の新入り、安地 初陽(あんじ はつひ)です!

春は新生活を迎えた人たちで、街もどことなく活気に包まれますねえ。
今回から、HAPPY レポート改め、HAPPY DIARYにしました。
いや、レポートっていうよりわたしの場合、単なるつぶやきだなと思いまして……。

さて、前回は「いろは会」でいきなりTKOを喰らい、小説の世界の底知れない広さに「天竺、遥かなり……」と、遠き彼の地に思いを馳せておりましたが、その傷も癒えぬまま、初めての講義に出ることになりました。

山村教室の講義は、通常18:05から始まります。
15分ほど前に教室に伺うと、幹事の方が優しく段取りを教えてくださいました。
まず、入口にある名簿の自分の欄に○をつけ、席は自由。
ただし、その日の講評対象の方が前方2列に座ります。そして名簿のそばには、色とりどりアメやチョコレートの入った小さな籠が……。
かわいい演出だなあと横目に見ながら、おどおどと席に着きました。

いろは会の時に渡された分厚いテキストには、先輩たちの小説がぎっしり掲載されています。
1回の講義で講評される作品は、約8~10本くらい。
わたしは50枚でひいひい言っていたのに、タイトルの下に(5)とか書いてある作品もあります。
1回の掲載分だけでも既に60枚、ということは、その5倍! 更に「次回に続く」とあって、「ヒャーッ!」と倒れそうになりました。
まず、みなさんの創作のスタミナに驚くばかり。
そして、そのまま雑誌に載っていても違和感がないなあと思う作品もありました。

だから、初めての講義、超~恐ろしかったです。
例えれば、ボクシングの猛者たちの中で独り、大きな練習用グローブをつけた初心者として座っているわけですから。
心なしか、ワセリンの香りが漂ってくるような気までして、周りが皆、「力○徹」に見えてきます。
でも、ここで挫けちゃいけない。立て! 立つんだ! 初陽!

講義が始まると、山口先生が実に効率よく、また解りやすく説明してくださいます。
いかに自分が、漫然と小説を読んでいたのかが解りました。
小さな部分に光を当てたり、また強弱をつけることで、メリハリのある話となったり……。
先生のご指摘で、作品の色ががらりと変わります。
小説を読むのは好きなのですが、プロになるためには、楽しいだけの読書体験ではだめだと痛感しました。
一言でいえば、小説にはいくつもの企みが必要だということ。
本当に細かい点まで、ご指導いただけます。

途中で1回、1時間半経ったところで10分の休憩が入るのですが、その頃にはもう、ぐったりです。
覚えるべき事ばかりがノンストップで容赦なく、これでもかとばかり脳内に入ってくるのですから。

まさに「小説わんこそば」。

本当のわんこそばは、満腹になったら蓋を閉めることができますが、山口先生手打ちの「小説わんこそば」は、満腹にならないんですよ。
どれも貴重な知識なので、頭が疲れて飽和状態になっていても、もっと、もっと食べないと! という気にさせられます。
もちろん、周りのチャンピオン・ボクサーたちも、減量なんてしていません。
力○徹のくせに、ばくばく食べている感じが伝わります。
入口にあったお菓子、かわいい演出なんかではなく、実は脳を使うので糖分補給のために置いてあったんですね。

講義が終わった頃には、わたしはまさに、「……燃えつきた……まっ白な灰に……」という状態。
それでも一応、誘われるままに二次会(居酒屋)に行きました。
そうしたら、本日作品を講評された方々が、そして講評対象外の方々まで、先生を囲んでいろいろ質問していらっしゃる。
「まだ食べるのか! わんこそば!!」

講義だけで真っ白な灰になっているなんて、甘かったぜ、とっつあん!
明日のために、打つべし! いや、書くべし! と思ったのでした。
See you next time!


初陽のHAPPYレポート――「いろは会」で、小説のいろはを学ぼう!

2014-03-21

★受講生が発信する、山村教室の紹介記事です。書き手はキビナゴ初陽の2人で不定期連載★


初めまして、山村教室広報担当の≪庵地 初陽(あんじ はつひ)≫と申します。
わたしはまだ、入ってようやく1年経つかなあという感じ。
まだまだヒヨッコですが、だからこそ、新鮮な驚きを伝えていければと思います。

今回は、入会を申し込んでから講義に出席するまでの道のりについて、レポートしますね。

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初陽のHAPPYレポート 第1回 「いろは会」で、小説のいろはを学ぼう!


入会申し込みの際に、作品をひとつ送らねばならないのが、山村教室のルール。
わたしの場合、それまで掌編(30枚くらい)ばかりを書いていたので、50枚!なんて、まさに天竺への旅でした。

大体こんな筋で、こんな雰囲気の小説になればいいなあ……なんて、もやっとしたイメージだけで書き始めたんです。
いやあ、天竺、遠い、遠い。灼熱、砂嵐、玄奘三蔵のようにボロボロですよ。しかも猿も豚も河童も、お供してくれないし。
それでも独りで、なんとか完成まで辿り着きました。早速、郵送。

その後、大きな封筒が送られてきました。天竺の経典……ではなく、入会の資料です。教室の場所や講義の時間など、教室の概略が書かれております。
そして、「いろは会」のお知らせが同封されておりました!

「いろは会」とは、文字通り、新入会の受講生に教室のいろはを教えてくださる会です。
わたしが参加した時は、初めに教室の規則などを説明するオリエンテーション、山口先生による小説の書き方講座、そして入会時に送付した原稿の査読(講評)という構成でした。

小説の書き方講座は、初心者向けとは謳っていますが、小説を書く時にいつも心がけていなければならないことばかり。今も書き始める前に読み直しています。
特に、初心者にとって

「テーマなしで書き始めることは、地図を持たずに見知らぬ国に旅に出るのと同じ」

というお話は、それまで話の筋を組み立てることが小説だと考えていたわたしにとって、まさに目から鱗でした。三蔵、地図持ってなかったよ(涙)。どおりで天竺まで迷走するはずだよ……と思いながら、先生のお話を聞いていました。

そして、緊張の査読(講評)の時間。
わたしの作品について、先生からは鋭いご指摘をいただきました。……と言っても、先生は温厚でやさしいかたです。とても丁寧に読んでくださっていて、実に納得できる的確なご指導をしていただきました。
結局、もやっとした雰囲気だけで書き始めた作品は、伝える力も弱いんですよね。
だって、作者が伝えたいのは、雰囲気だけなんですもの。

先生の言葉一つひとつがおっしゃる通りで、胸にずんずん響くんですよ。わたしが迷ったところとか、手を抜いて走り抜けたところとか、全てお見通し。ボディーブローが効きます!ボクシングだったら、完全にTKOです。

しかも、小説について何も知らないくせに、わたし、入会の申込書に無謀にも「もっと感性を磨きたい」みたいな、一人前のこと書いていたんですよ。今読み直すと、まるで基礎はばっちり!な感じに見える文章です。もちろん、そんなつもりはなかったんですけどね。
その紙も返ってきて、先生からコメントが。
そして、そこには……。

「まず、話の作り方を身につけましょう」

つまり、提出作品は、話が作られていない……。
_| ̄|○ ガーン!
セコンド、タオル! タオルを投げろ!
カンカンカンカン!

……とまあ、独りよがりな作品など、受講生が陥りがちな過ちも、丁寧にご指導してくださいます。これは日頃の講義の時も変わりません。
まだ一年しか経っていないのですが、入会時の作品を読み返すと、ツッコミ処満載でつくづく解ってなかったなあと思います。じゃあ、今は解っているのかというと……。
す、すみません!
小説の世界は、奥が深いです。50枚書いて、天竺に着いた気になるなよ!と、あの頃の自分を叱りたいです。

でも、山村教室は、言わば玄奘三蔵の集まり。皆、孤独に耐え、天竺を目指しています。つまり、天竺仲間。創作は孤独ですが、砂嵐や灼熱、つまり創作の苦労について分かち合えるので、元気をもらえます。

その話はまた後日いたしますね。
To be continued!

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