★現役受講生が発信する、山村教室の紹介記事。書き手はキビナゴ初陽の2人。不定期連載です★


 鳥には鳥の、ひとにはひとの、魚には魚の骨格があります。
 飛ぶため、歩くため、泳ぐため、それぞれがそれぞれに適した骨格を持っておるのです。
『物語』も然りっ!
「物語……骨格——?」
 YES、それは、プロットです。
 てなわけで、今回は教室で行われるイベント、『プロット研究会』についてのレポートです。 

———————————————————————————————————————–
<キビナゴレポート 第3回 プロット研究会は物語の整骨院なのだ!>

 ——プロット研究会——
 山村教室は、エンタテインメント小説の教室で、小説を書く際にプロットを立てることを推奨しています。

 プロットというのは作品の地図みたいなもので、ここから出発して、この川超えて山超えて、ここで穴ぼこ落っこちて、命からがら目的地に到着する。
 そういう道を示す大切なものです。

 プロットを書き、それのどこに穴があるのか、どこをどうすればもっとよくなるのかを先生、教室生とともに話し合うイベント、それがプロット研究会です。
 年に数回、教室ではこのイベントが開かれます。

 普段、提出作品について教室生は互いの批評はできません。禁止されているからです。
 でも、このときはそれができます。
 ええっ、そんなの嫌だなあとお思いのあなた。どうかご安心を。批評といっても「お前の作品きらい」とかそういうレベルのものではありません。「ここが不合理では?」とか「ここがいささか曖昧すぎでは?」というような建設的なものです。
 そして話し合いは淡々と。さやさやと進みます。

 こういうプロット研究会は、例えるなら、物語の整骨院といったところでしょうか。
 
 ですので施術される側が力んでよけいな力を入れたりしていると、
 バキッ! 「ぐぎゃあ!」
 ゴリッ! 「死ぬう!」となります。

 力を抜くことが大事。素直になることが肝要なのですね。そうすれば、

 「ここがね」ポキ「う」
 「こうね」パキ「あはん」
 となって、
 「どうです?」
 ときかれたとき、
「嘘みたいにスッキリしました! キャラがぐるぐるまわります! センセイ僕まだまだ書けそうです!」とあいなります。
 素晴らしいハッピーエンドですねえ。パチパチパチ♩ 
 事実、研究会でのアドバイスを経て、しっかり世に出た作品もあるのです。これって凄くないですか?

 なので、作品を書きあぐねているそこのあなた! 路頭に迷い、どうしていいかわからなくなったとき、物語のどこかがこわばっているのだけれど、それがどこだかわからなったら、プロットを持ってこちらにいらっしゃいませんか? 
 プロット、診せに、顔出しませんか?

 手練の物語整骨師がストーリー背骨のゆがみ、直しますっ! 
 ボリリッ!! とね☆

 
 以上、キビナゴでしたっ!