真理子の扉を開けて

2016-01-26

★受講生が発信する山村教室の紹介ブログです★

高野真理子の扉を開けて―――第1回 まずは名前から

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初めてその教室に訪れたとき、心臓のドキドキが止まらなかった。
鞄をしっかり左手に持って、教室の中へと足を踏み出す。
開け放たれた扉の中へ入ると、既にぱらぱらと人が座っていて、山村教室の説明会が始まるのをじりじりと待っていた。
みんな誰かが教室に入ってきた事に気付いてはいるけれど、振り返って顔を見る余裕のある人は一人もいなかった。
座っている人達もまた、ものすごい緊張感の中で、説明会が始まるのを待っているのがひしひしと伝わってくる。
自分と同じ。少しほっとした。
その緊張の波を縫うように軽やかにプリントを配布していた人が、逆光の中、立ち止まる。
「こんにちは! お名前は?」
それが、私が山村教室で初めて聞いた声だった。

はじめまして、高野真理子です。
今回から、山村教室の受講生の「声」を皆さまへお伝えする事になりまして、かっこつけた感じで書き始めてみようと思いましたが、早くも挫折しました!(笑)
やっぱり、等身大の受講生レポートということで、もう少し肩の力を抜いたかんじで書かせていただきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします!
第1回目ということで、何を書こうかと迷いました。
まだ入会後2年と少しの私でも、皆さんにお伝えできること……。
ありましたよ、ありました!
まずは、「筆名」についてお話したいと思います。

小説を書かれる方は皆さん「筆名」を考えた事があると思います。
山村教室では「ペンネーム」ではなく「筆名」と称しています。
本名のままを使う方、難しい名前を付ける方、いろいろな思いを込めた名前の方がたくさんいらっしゃいます。
高野はこの教室に入るために書いた作品が初めての作品でした。
作品タイトルも悩みましたが、筆名もこれまた難しい。
自分の名前のほかに、名前を持った事はもちろんなく、筆名を考えるのに一苦労したのを覚えています。
みなさんはどうでしたか? すぐ決めることができましたか?
実は、冒頭のお話には続きがあります。

「お名前は?」
山村教室の説明会でそう聞かれ、迷わず本名を答えると、「そんな名前の人いたかなあ」と首を傾げられましたが、筆名を答えたら「ああ」と言って思い出してくれました。
筆名で通じる場所ができた。これはとても新鮮な経験でした。
一生懸命考えた筆名が命を持ったような気がしました。
そんな大げさなって思われるかもしれませんが、高野にとってはそれくらい衝撃的な出来事だったのです。
山村教室入会後、筆名を持っていらっしゃる方が名前を聞かれると、本名を答えたらいいのか、筆名を答えたらいいのかものすごく迷う。これは、皆さん通る道だと思います。(笑)

初めは戸惑いますが、どんな名前も使ってこそですよね。
山村教室に入会したての頃、「作品も名前も覚えてもらえるようになりたい」とずっと思っていました。
それを叶えるべく、日々精進しているのですが、自分自身と筆名が馴染んできたのか、最近やっと筆名で名前を答えられるようになりました。
いつか教室の中だけではなく、外の世界の人々にも名前を呼ばれるような、素敵な作品を書きたいと思っています。
そして、それは高野だけではなく山村教室の皆さんが願っていることだと思います。

あなたらしい作品と、あなたらしい名前をひっさげて、皆さんも山村教室の扉を開けてみませんか?
もちろん、本名でも大歓迎です!
それでは、本日のところはこのへんで。機会がありましたら、またお会いしましょう。


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