猫招きがお届けします―第2回 リアリティ

2016-03-04

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★受講生が発信する山村教室の紹介ブログです★
第2回 リアリティ
 こんにちは。猫招きです!

 今回は、僕が教室に入って受けた指導(ダメ出し)の中で、一番衝撃が大きかったものを、皆さんにお伝えしようと思います。

 僕は、教室に入るまで、家族以外ほとんど誰に読ませることもなく小説を書いては賞に応募をしておりました。
 賞に応募したことのある方ならご存じかと思いますが、(ライトノベルをのぞき)多くの文学新人賞では、講評というものを応募者に送りません。
 作品のどこが悪かったのか、あるいはどこが有望なのかは、三次とか最終とか、選考の上の方に残った場合をのぞいて、発表がされないような仕組みになっているのです。

 で、当時の僕の成績はというと、ほとんどが一次選考通過、二次選考落ちというもの。
 当然ながら、自作のどこが悪かったのかは、わからずじまいでした。

 どうして自分の作品が落ちるのか?
 いったいどこが悪いのか?
 そういったことを知らずに、ただ漫然と書きつづけていても、なかなか上達は難しい。
 最初から最終選考に残ることができるような能力をもっていれば別ですが、僕にはその力がなく、ただただ鬱屈だけがたまっていくばかりでした。

 だから僕は、山村教室に入りました。
 自分の作品のどこが悪いのか、じゃんじゃんダメ出しをしてもらって、今までの落選の理由を知ろうと思って。

 結果として、先生からさまざまな指導をいただき、僕の自作を見る力は上がりました。
 まだ最終には残れていませんが、将来に向けての見通しが、しだいに開けてきているように感じます。

 それで冒頭に戻るのですが、僕が一番衝撃を受けた指導とは、何だったのか?
 それは、「作中におけるリアリティの欠如」でありました。
 これではわけがわからないと思うので、例をあげますと、

「○○を仕事にしている人は、普通こんなことはしない」とか、
「こんなとってつけたような偶然(作者都合)は起こらないだろう」とか、

 ともかく、読んでいて「あり得ない」と読者が感じてしまうであろうことです。

 なるほど、いくらフィクションの世界を描いているとはいえ、その中にも条理というものがきちんと存在し、それにそって物事が動いていなければいけません。
 それに対し、読者が違和感を感じるようなことがあれば、たちまち没入から醒めてしまい、それまで読んでいた「物語」はただの文字の羅列、読書に費やした時間は「無駄」と化してしまうことでありましょう。

 僕は、自分の作品にこういう不自然さがあふれていることに気づかないで、延々と小説を書きつづけていたのです。

 確かに原稿を読ませた家族にも、そういった問題点を指摘されることがありましたが、やはりプロの編集者であった先生にはかないません。
 僕は最初の講評で、今まで気づかずに見過していたリアリティの穴を先生から次々と指摘され、ひたすら首肯を繰り返したのでありました。

 そして、リアリティの問題だけではありません。
 他にも沢山の指摘をいただき、それにもまた納得をすることになったのですが、それはまた次回以降にでも書くことにいたしましょう。

 それではまた!


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