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7月31日〆切だった長編小説賞、日本ラブストーリー大賞。
なんとかギリギリ〆切日に、投稿し終わった!

28日の山村教室で、私の短編はかなり褒めていただけた。
表現上のミスを一点指摘された以外は、「この水準で書き続けていければ」と言っていただけた。
褒められるの大好き。わぁい。
と、短編のコツはだいぶ分かってきた気がする。
でも長編は、まだまだだ。

苦しい執筆だった。
自分の限界を感じて、吐きそうだった。

だけど、限界はぶち破るためにある!!
次はこんなところで立ち止まらないぞ。つまづかないぞ!!!!!!!

すっかり書くのが遅くなってしまいましたが、先月「第87回オール讀物新人賞」の発表がありました。
受賞された奥山さん、島崎さん、まことにおめでとうございます。

奥山さんの「平家蟹異聞」は、文章がとても美しかった。そのために独特の異様な世界に引き込まれて、登場人物たちと同じ空気を吸わされてしまいました。

島崎さんの「飛べないシーソー」、登場人物たちの行き場のない感が描かれているのに、窮屈な閉塞感には包まれていない。エビを食い逃げする生き生きとしたエピソード描写などがそれをなしえているのだと思った。
やはりお二方ともすごい力量でありました。

私は二年連続最終候補に残っておきながら落選という悲しい結果に終わってしまいましたが、選評を読む限り、去年よりは進歩しているようです。
今後の課題がよく分かる選評をしていただきました。

物語の「芯」を作り上げること。
これは重松清さんの表現だけども、伊集院静さんも異口同音のことを仰っていました。
きっと他の選考委員の方の選評も、「芯」の足りなさについて言っていると思う。
ああでもこれって、「山村教室」の山口講師にもいつも言われていることだ!

上手くはあるけど、作者の「どうしてもこれが言いたかった!」というものが感じられない、それを見つけなさい。
そういう揺るぎない芯を、ちゃんと持たなければ。

先月28日は山村教室の日でしたが、私の精神世界の滋養の源である山ごもりの日だったのでそちらに行きました。
そしてそこで見つけちゃった、書きたいもの。
絶対絶対、伝えたいもの。
よし、あとはそれをどう上手く表現してくかだな。
次こそは三度目の正直だ、絶対受賞してやる!!!

と、意気込んでいたのだけども、次回の募集要項を見てみたら、ら、来年の6月が締め切り??
どうやら推理の方と一本化されてしまったようで、今年の募集はないようだ。
なんてこったぃ!!
貴重な短編の賞であることには変わりないのだが、ノンジャンルの賞になってしまった。
競争率さらに増えそう!!

でもまぁ私は私のやるべきことをコツコツやってくしかないしな。
ハードルがより高くなったんなら、それを飛び越えられる脚力を身に付ければいいだけのことだ。
強くなるぞ!!

第一回小説宝石新人賞、昨年9月末締め切りだったやつ、その一次選考を拙作が通過しました!!!!!
と、いうのを人に言われて初めて知った。
「え、あれ?? 中間発表もう出てんの??」
という私の反応に、親切に教えてくれた方も苦笑い。

でも発表って、何次通過までの発表だったんだ?
二次までだとしたら、つまり「残念な結果」だったってことじゃないか。
その辺が気になったので今日小説宝石を買って来ました。
一次通過者までの発表だった。ホッ。

一次くらいはまぁ通るだろうさぁ〜、なんてお気楽に構えてた私だけど、応募総数1265編に対し一次通過者は88人。想像してた通過人数よりずっと少ない。
い、生き残れてよかったぁぁぁぁぁぁ!!!!

二次選考の発表は来月だってさ。
出版社も選考過程も違うから一概には言えないけど、「オール読物」の最終に残った時は二次選考までの中間発表が出る直前に「最終残りました」電話をいただいた(気がする)。記憶がちょっと曖昧だから、直後だったかもしれないけど。

てことは、来月の「小説宝石」発売前後に電話がなかったら「残念でした」っていうこと??
う〜ん、ちょっとドキドキ。
でもその頃私、日本にいないんだよなぁ〜。
来月20日〜28日まで、エジプトに飛んで来ます!
だから「最終残りました」電話は、その前後にお願いしますね、光文社さん♪♪
もちろん、かかってきますよねぇぇぇぇぇ??????(脅迫口調です)

みなさま、明けましておめでとうございます。
てゆうか遅!! 世間じゃもう鏡開きすら終わってるぜ。遅!!
すみません、こんな不義理な私ですが、今年もよろしくお願いします。

というのも、大変なことになってたのですよ。(言い訳)
前にも書いたかと思いますが、10日締め切りの野性時代青春文学賞、それに出すために年明けからずーっとほとんど引きこもり状態でパソパソ(パソコンのキーを打つ音)しておったのです。

結局、推敲して220枚で脱稿、そして即応募。
10日、22時のことでありました。(メール応募できる賞でよかった!)
しっかし、220枚中120枚は最後の三日で書いた私。
追い詰められたらできるんじゃん、私!!
言い換えれば追い詰められなければできない私……。改善せねば。

220枚じゃまだ長編とは言えないかも知れないけど、
ずーっとずーっと100枚以上のものが書けないと思ってた私、書き上げてみて見えてきたものがありました。
長編の楽しさがちょっと、分かったかも。

やっぱり物語が長くなると、キャラクターたちとのお付き合いも長くなる。書いているうちに作者も知らなかったその子たちの一面が見えてきて、「おぉ、お前そんなところもあったのか。愛い奴愛い奴、近こう寄れ」っていう気持ちになったりします。
だからそんなはずじゃなかったのに大活躍してくれたキャラがいましたよ。そいつがいてくれたお陰で書けました。

うん、この調子だと書いていけるなぁ。
なんだか先が明るくなりました。
実家にも帰らず引きこもりしていてよかったです。

新年早々肩こりと眼精疲労に泣きながら執筆しておりましたら、教室の山口先生からの年賀状が届きました。
そこに「ガンバしよ!!」と書いてあったので、「わぁ〜カワイイ響きだなぁ〜」と思って、一人で「よし、ガンバしよ、ガンバしよ☆」と呟きながら頑張ったことであります。(そんな独り言を言い続けるくらいヤバい状況であった)
でもぶつぶつ呟きながらふと気づいた。

あれは「ガンバしよ!!」ではなく、「ガンバレよ!!」だったのではないか??
確認してみると、「し」に限りなく近いがやはり「レ」であろう。
ですよねぇ。先生、「ガンバしよ」なんて言わないですよねぇ。
でもなんかカワイイし、ちょっと元気も出るので2007年の私は「ガンバしよ!!」と自分を励ましながら書いていきたいと思います。

さて、野性時代の結果はどうなるのであろうか??
私にできることはもうなにもないからね、どうか健闘してきてくれよ、マイ・サン、と願うばかりです。

さて、さっそく今年の新人賞応募計画でも立てようっと。

さてと、年も押し迫ってまいりました。
今年も残すところあと10日!
なんだかどんどん気ぜわしくなってきますね。
私は年の瀬の慌しい雰囲気が好きです。家の隅々まで磨き上げ、おせち料理を作って、31日の夜遅くまでバタバタする。
でも除夜の鐘が鳴る頃には、一転して心静まるゆったりとした時間へとシフトする。そのメリハリが好きですね。
まぁ下手をするとそのままごろごろ、寝正月になっちゃいますけど。

さて、私はお正月は家族と過ごすと決めております。
それぞれ離れ離れに暮らしている家族ですが、新しい年の始まりに集まって、「よし、みんなそろってる」と確認するのが好きなのです。
一人暮らしをして10年になりますが、それは毎年守ってます。
でも今年(来年?)は……帰省は無理そうです。

なぜならば!
第三回野性時代青春文学大賞!ひとえにコレのせい!
ずっとこの賞は出すと、私の中で決めていたのです。だけども締め切りの日付けを勘違いしていました。まだ時間に余裕があると思っていました。でも締切日、来月10日でした。
うふふふ、うふふふ。それまでにあと、400字詰め原稿用紙に換算して250枚ほど書かねばなりません。ふふふふ。
勘違いしてた私が悪いんだけども、くそぅ、やったるで!
メール応募ができるので、10日の夜中まで粘れるというのがせめてもの救いか……。
ねぇ、応募予定のなかったあなたも、一緒に書き始めません? 地獄見ません?
うふふふふ♪

そうとう切羽詰ってますけど、5月にも締め切りがあるこの賞、「あ〜じゃあ今回諦めて次にしようか」とは、思えない。駄作でもいいからここで出さないと後悔しそうだから。
だから絶対間に合わす! と宣言。ここで言っちゃったら鬼になってでも書かねばしょうがないもんね。

よく、思います。
まだプロでもなく、書くことに責任はない、特に期待もされていない、賞だって出すことを義務化されてるわけじゃない。
なのになんで正月返上の覚悟で書いてるんだろう、って。
本当にね。

でも、ダメなんだもの。書かずにいることなんてできないんだもの。だったら高みを目指したいんだもの。
どうせ私は一生、「書くこと」とつき合っていくのだろうから。
とにかく、書く!

さて、原稿の続きに戻りましょう。
まだ20枚しか書けてないや。うふふふふ♪

坂井希久子

2008年オール讀物新人賞受賞。小説家の端くれのそのまた端くれ。
翼広げて大空にはばたくぞ! と言いつつ、まだたまごには「ひび」くらいしか入っておりません。
それでも、小説が好き。あと、着物も好き。
どちらも奥が深いことでございます。
死ぬまでには、真髄にちょこっとばかし触れたいな。

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