節分の護摩焚きが行われるというので、目黒のお不動さんに行って来た。

DSCF2749.JPG軽いロケハン(??)のつもり。

一人でふらりと。

私、後厄なんでね。ついでといっちゃなんだけど、厄払いもしてもらおう。

占い師の友人によると、節分が運気の変わる節目なのだそうで、だったらなおさら時期がいい。

前厄、本厄の時は何もしなかったのにね。

気まぐれなのです。

 

申込用紙に記入し、正座で待つこと二十分。

直衣に身を包んだ、笙、ひちりき、横笛の奏者が登場!

神社はともかく、寺で雅楽なんて初めて聴いた。

そういうものなのか、それとも節分だから特別なのか??

 

典雅な調べに導かれ、お坊さんがた登場。

密教系だからか、読経がなんか派手だ。

木魚ではなく、和太鼓である。坊さんたちがシャンシャラと手に手に杓杖を振り鳴らす。

重低音が下腹部に響き、カッチョいいではないか。

般若心経だけは分かるので、一緒に誦しました。

うん、なんだか心が改まった気がするぞよ。

 

CAM8HMDF.jpgその後、護摩焚きの火で清めた豆が境内にまかれたようだが、厄除けのお札を頂戴する列に並んでいるうちに終わっていた。

どないやねん!

(←頂戴した肌身守りと一袋百円の福豆)

ま、いいや。お隣の羅漢さんでも三時から豆まきがあるようだし。

のんびり構えて境内を散策。

三時キッカリに羅漢さんに到着すると、アレレ。

門、閉まっとるやないか!

どうやら豆まきの間は新たに人を入れないそうで。

終わったらまた開くとのこと。

ほんま、どないやねん!

 

諦めました。寒いし。

冷たい風に吹かれすぎて頭痛いし。

ブーツをはいてるにもかかわらず、足先冷え切って感覚ないし。

 

よし、室内に移動だ!

ただいま目黒雅叙園では、百段ひな祭りという展示が開催されているのです。

寛永雛、享保雛、有職雛など、旧家所蔵の歴史あるお雛さんが勢ぞろい。

お勧めですよこれは。お雛さんの素晴らしさはもちろん、雅叙園の百段階段が素敵だ!

pic_100dan01.jpgジブリ映画、「千と千尋の神隠し」の湯屋のモデルになったというこの木造建築。

んまぁ、絢爛豪華としか言いようのない趣向が凝らされまくりですわ。

撮影禁止なので、雅叙園のHPから画像を拝借!

pic_100dan03.jpg

 

 

 

 

 

 

 

 

 

右側は漁樵の間。

欄間も天井も柱も、すべて彫刻。

あまりの豪華さに、口開けっ放しでくるくる回る阿呆が一匹。

 

CAFBD23N.jpg

←こちらは撮影OKでした。

これ、どこだと思いますか。

一階ロビーの女子トイレです。

私、ここで住めます。

というか、住まわせてください。

 

ところで百段階段は、展示物の保護のため空調をきかせておらず、まぁ底冷えのすること。

冷えが足裏から這い上ってきて、脛の骨まで凍るよう。

室内に避難したつもりが……。

 

 

館内のカフェラウンジ「パンドラ」で暖を取ることにしました。

「ご注文は」

「あったかい紅茶。あと、サバランケーキね!」

アレ……なんか甘味が……。ま、いっか。いっぱい歩いたしね。

凍えきっていたのが分かったのか、すかさず膝かけを持って来てくださったウェイターさん。

心地よいサービスをありがとう。

そのウェイターさんの配慮で庭園がよく見えるソファ席に案内していただきまった~り。

徐々に暗くなってゆく屋外と、ライトアップされた滝の調和が美しい。

完全に真っ暗になるまで、ほけーっとたたずんでしまった。

 

いかんな、一人だとマイペースすぎてすぐに一日が終わってしまう。

本当は目黒寄生虫館にも寄りたかったのだ。

我がデビュー作「虫のいどころ」に出てきた博物館。

それ以後行っていないから、サナダムシちゃんの標本に「ありがとうございました」とお礼参りしとこうと思ったのに。

ま、いいや。また今度。

 

帰宅した直後に、天から白いものがちらりちらりと舞い始めた。寒いはずだ。

隣家の女の子の、「鬼はー外、福はー内」という元気な声を聞きながら、黙々と恵方巻き(穴子入り♪ ウマウマ)を食す。

今年の方角は西南西。

(この風習、関東でもすっかり定着したようですね。お寿司屋さんが行列でした)

イワシもつみれ汁にして食ったし、お不動さんで分けていただいたお豆も食った。

ひいらぎは買い忘れたが、この一年息災でありますように。

そんでもって、オモロイ小説書けますように。

 

チューハイ飲みながら書いていたらダラダラ長くなっちゃいましたが、

みなさんの頭上にも、福が舞い降りますように!

 

 

 

 

 

 

 

コメント & トラックバック

節分も過ぎ、きょうは立春。
けど、寒いですね。ホントさぶっ。
いいね、「年の節目」の厄払い。お寺で雅楽なんて、めったにない経験ですし。てか、不思議……。
目黒雅叙園の百段階段、わたしも数年前の特別公開のとき隅から隅まで拝見しました。異空間って感じだった。お部屋ごとにそれぞれ意匠が凝らされているのにも「ほぉ」って思った。
けど、一番よかったのは階段そのものだったかな(笑)。
さてさて、kikuちゃんの厄も落ち、朝青龍も引退しためでたい立春(?)でございます。気持ちも新たにいきましょ!

>momojiri姉さん
朝青龍のことは、「何やっとんねん!」と思うことは多々あれど決して嫌いではなかったのでちと寂しいです。角界はこれからどうなるんでしょうね。(なんて言って、お相撲めったに観ないけど……)
雅叙園は本当に素晴らしいですね!
でもめちゃくちゃ寒くて……案内係のお姉さんたちもコート着こんだままなんですよ。足元も靴下だし、「冷えませんか?」と聞きそうになりました。
次回は片岡鶴太郎展をやるそうです。鶴ちゃんならお着物を染めたやつもあるよね、きっと。行きましょうよ、着物部で♪

素敵なトイレですね。
はっきり言って私も住みたいです。
いや、いやらしい意味ではなく。
楽しいだろうなあ
いろんな人が訪ねて来て。。。。
ちなみに立春の前日を何ていうか知ってますか?
前立春ていうのだそうです。
ちょっとドキッとしますね☆

目黒雅叙園か……
一度も行ったことないなあ。
そんなにすごいのか。
なら、今度、焼き肉喰いに行ってみよ。

>悶次郎さん
ええ、いろんな人が訪ねてくるでしょうね。子供からお年寄りまで。ストライクゾーンの広い悶次郎さんにはぴったりのお住まいです。
前立春は初めて聞きました。単体で字面を見るとたしかにドキッ! ですね。
そう感じるのも日ごろの行いがアレだからかしら……。

>そでじい
叙々苑ね。ツッコミにも力入らんわっ!
肉食いに行くなら私も連れてけ。そしておごれ♪

アルコタワーに取引先がいるので良く行きます。んで、さすがに取引先でトイレ借りれんので隣の雅叙園のトイレに直行です。男子トイレも良い感じですよ。坂がきつい日は送迎バスを利用しちゃってます。

>むぎここさん
ほほう、男子トイレも住めそうですか。
あの坂の勾配はけっこうなものですよね。夏場だとたしかに、歩く気にならないだろうなぁ。送迎バス重宝ですね。

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坂井希久子

2008年オール讀物新人賞受賞。小説家の端くれのそのまた端くれ。
翼広げて大空にはばたくぞ! と言いつつ、まだたまごには「ひび」くらいしか入っておりません。
それでも、小説が好き。あと、着物も好き。
どちらも奥が深いことでございます。
死ぬまでには、真髄にちょこっとばかし触れたいな。

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