恩田陸「チョコレートコスモス」
司書をやっている友人に「面白いよ〜」と薦められ、図書館に予約したまま忘れてたのが届いた。
「ガラスの仮面みたいなの〜」と言う友人の言葉どおり、映画みたいに冒頭に「ガラスの仮面へのオマージュ」と書いてあってもいいくらいだった。
つまり、女たちがやたらとヒートアップする演劇もの。
うん、まあ面白かった。
構成としては、飛鳥の過去が途中からぽっと出てきて流れが止まってしまったのが辛かったけども(偉そうに……)。
でもこれ、小説を書こうという人にはなかなか参考になるなと、友人とはまた違う観点で読みました。
オーディションで女たちが課題を与えられて、その演技をそれぞれの解釈でこなしていく場面があるのだけども、同じ台本なのに演者によってテイストの異なるお話になっている。さらにそれに演出まで加わって、そうか、演出ってそういうことか、とも思う。
山村教室ではよく、一つのお話を考え付いたらそれをまた違う視点でどんどん作り変えてみなさい、と言われるけども、まさにそれだ。
お話の作り方の参考になると思います、これ。
読後感は爽やかなのだけども、でもこれから女たちの熱くてどろどろで快活なバトルが待ち受けてるんだろうなぁ、と予想される。この一冊は、まるでその序章みたいな感じだ。
続編、あるのかな。あってもいいし、なくてもいい。
いやむしろ、ないほうが自分の想像の中で遊べて楽しいかも。
ともあれ出れば読む、そんな感じ。
それにしても「チョコレートコスモス」っていうタイトル、なんか美味しそうだな。友人に薦められたときも、なんか美味しそうだから読んでみようと思ったんだ。
しかしどうやらコスモスの種類らしい……。
>でもこれ、小説を書こうという人にはなかなか参考になるなと、友人とはまた違う観点で読みました。
お、そうですか。是非読んでみたいですね。小説を書こうとしているわけではないけれど、お話の作り方知識はどんどん身につけたいと思っています。
今、柴門ふみ先生の「恋する文豪」という本を読んでます。文学エッセイという分類になるらしいですが、夏目漱石の「こころ」や、川端康成の「雪国」など、過去の文豪の作品を取り上げて、恋の観点から各作品を紹介しています。
私もこの本に惹かれたのではなく、取り上げられている作品に惹かれたというのが本音です。でも読んでみると、これがなかなかおもろくって、川端康成「雪国」を追加で買っちゃいました。早よ読まな。
小学生のときに、このモチベーションが欲しかったです。読書感想文のために。
>つきいちさん
「恋する文豪」、面白そうですね。
名作を恋愛の観点から見ると、どういうふうになってるのかな。読んでみたいです。
チョコレートコスモスの花って、ホント素敵な色してるのよ。深い海老茶色というか、こくのあるチョコレートそのものの色というか。いや、やっぱり「チョコレートコスモス色」としか言いようがないなぁ。文芸的コメントを出せずにすんません、いま酔ってるし。
>momojiriさんへ
見たことないです。茶色の花って、なんとなくきれいじゃなさそうと思ってました。へぇ、見てみたいな。
あ、今ちょうどその季節だし、花屋さんに行ったら見られるかしら。
ちなみに私も今酔ってます。父が送ってくれた自家製梅酒がとにかくうまいのです。
ええっと、、、コメントさせていただきます。
別に怪しいものではございません。(十分、怪しいじゃないかっ)。
驚きました。電子書店で、偶然お名前を拝見し、、なんだか見覚えがあるなあ、と何気なくプロフィールに目をやれば、W県W市出身!!えっえっもしかして、小学校の時、仲良くしていただいていた同級生の妹さん!?
で、お名前で検索させていただいて、ここにたどり着きました。
私も地元を離れ、イワユル幼なじみとの交流はまったくありませんが、こうして子供時代に一瞬でも時間を共有させていただいた方と『再会』でき、嬉しく思いました。
夢に向かって、充実した日々をお過ごしなのですね。
日常生活を言い訳に、夢と向き合うことを忘れかけていた私自身を反省する機会となりました。
今後の一層のご活躍を、かげながらお祈りさせていただきます。
先生になられた際には、サインをいただきにうかがいますね。
>kimiさんへ
あれ、もしかしてあのキミちゃんですか??
すごい! びっくりしてしまいました。
夢に向かって…って、そんなカッコイイものじゃありませんよ。ただ馬鹿なだけです。いい歳して、ねぇ(笑)
私のサインに価値が出るよう、頑張りますね。
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