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猫招きがお届けします―第6話「幸せな講評」

皆さんこんにちは。2018年の猫招きです!
突然ですが、皆さんは、自分の書いた小説を誰かに〝けなされた″ことはありますか?
もちろん、「一度も他人に読ませたことがない」というのはナシで。
あと、「まだ一度も小説を書いたことがない」という方も今回は除外させていただきましょう。

僕は、沢山たくさん、作品を酷評された経験がありますよ~。
家族にも、友人にも、そしてもちろん教室の講師の方々にも。

もしあなたが、沢山の人に自作を読ませていて、なおかつ一度も作品をけなされたことがないというのなら、速攻で作品を賞に応募してみてください。
あなたの周囲の方がお世辞を言っていないのなら、もしかしたら受賞もあるかもしれません。
でも、あなたが「特にけなされたことがないにもかかわらず、なぜか受賞できない!」方なら、一度、山村教室の講義を見学されたら良いかもしれません。

山村教室では、プロの編集者からの、愛のこもった講評を受けることができます。
これは、そうそうあることじゃありません。

確かに、一部の賞(特にライトノベル)では、講評が応募者に送られてきます。
僕も経験があるから、わかります。
でもそれは、とっても短いしろもので、言ってみれば「一口コメント」程度に過ぎません。
山村教室のように、10分以上の時間にわたってベタでダメ出しを受ける機会は、そうそうないと思います。

ここまで読んできて、皆さんの中には、「教室に入ると、そんなにダメ出しをされるのか!」と思われた方は少なくないと思います。

はい、それはおおむね正解です。

教室では、1回につき10人程度の受講生の作品が講評対象になるわけですが、その中で、「ほとんど褒められて講評が終わる」ような人は、1人いるかいないかです。

他の受講生がいる前で、酷評されるというのは、結構心に堪(こた)える体験です。
落ち込むことだって、ないわけじゃありません。

でも、重要なことがあります。
講師の方々は、決して意地悪をしているわけじゃありません。
僕たちの作品に正面から向き合っておられるから、厳しい評価が出てくるのです。
実際、講評の内容はとても具体的です。

「人が動いていない。ここをこう直せば、もっと登場人物が躍動するだろう」

「この部分は長く、読者に負担を強いる。だから、削ったほうがいい」

「この設定では、読者はリアリティを感じないだろう。だから直したほうがいい」

どれも、なるほどと頷いてしまうようなアドバイスばかりです。
講師の方々がとても深く作品を読み込んでいる証しですね。

僕の場合、特にうなるのは、「薄々自分も気付いていたけれど、あえて見ないようにしてきた欠陥」を指摘されたときです。

この「無意識の手抜き」は、応募時に下読みや編集者が必ず気付くであろう、致命的な瑕疵(かし)になりかねないものだったりします。

それを知ることができ、なおかつ次回からは同様の失敗をしないようにするきっかけが得られるのなら、一時の落ち込みなんて、どうということもありません。
少なくとも僕は、そう思うようにしています。

というわけで、僕は日々努力中です。

次回こそは、欠点の少ない躍動感ある作品を書き上げて、受賞を果たすのだ! と。