* 幹事の運営ブログ *

10月5日に、プロット研究会という催しを行いました。
これは普段の講評とは違う≪イベント≫で、山村教室では年に数回やっている人気の催しです。小説を書く前段階で、ストーリーの精査をしてしまいましょうと趣旨で、参加者がプロットを提出、それを全員で読み合い、あれこれ言い合う合評会です。

プロットとは、ストーリーの地図、設計図みたいなものだと教わっております。
教室では普段、受講生同士の小説評は禁止しておりますが、このプロット研究会のときだけは、他人の作品に対する意見や感想がおおっぴらに表明できるという内部ルールがあります。なので、発言しやすいように、いつもとは違う「ロの字型」の着席で議事は進みます。

「小説教室に通って、何か意味があるの?」
「小説って1人で書くものじゃない?」 
そんなことが書かれたものを私も読んだことがあります。確かにそうですよね。1人で書くものです。
でも、こういう特別イベントのときは、同じような仲間がいることを心強く思います。その仲間のなかにも、自分とはまったく違う考えの人がたくさんいる、そして、この人が提出作についてこんな印象を抱いていたのかという驚きを体感できるのは楽しいものです。いったん書き始めてしまえば、自分の内側に向きっきりになってしまいますので、他人の意見を聞けるのはありがたい。

そして、一緒の場に集まり、小説について長時間語っているうちに、「書くぞ、絶対!」という意欲が高まってきます。普通の生活を送っている人であれば、小説について真剣に話せる機会なんて、そうそうないですよね? ましてや自分がこれから書こうと思っている小説について語る……なんてことをして、嘲笑されずに受け入れてもらえる場なんて、滅多にないでしょう。書きたいという気持ちだけ一緒で、違う個性の方々がいるって、刺激になるものだと幹事は思います。

さて、今週末はいよいよ、第3期のはじまりです。
10月から参加の方々もおいでになるのですが、今回、入会希望者が退会者の数を上回り、キャパシティがついに限界まできてしまいましたので、≪ウエィティング≫制度が復活になりました。

しかしながら、お待たせしている間も一緒に学べる≪聴講≫システムを導入しましたので、教室から提示できる教材・プログラムは受講生も聴講生もほぼ同じです。先生方も幹事も限界に挑む意気込みで頑張っておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。