* 幹事の運営ブログ *

9月になりました。
昨日も教室の日だったのですが、渋谷に行ってほっといたしました。
だってこの夏の暑かったこと!! 
渋谷のように元気で混雑した都会で体感する酷暑のあいだは、どこかでずっと緊張していたような気がします。
秋の気配を感じつつ、テキストの締切も無事終わり、昨夜は幹事も二次会でまったりしてしまいました~。

小説を書いている人同士での現実世界の交流って、ほのかで楽しいものです。
作品を読めば、その作者についていろんなことを思うもので、「小説はストリップだ」ってときどき主任講師の先生も仰るのですが、まさに腹を見せ合っちゃった仲。どんな経歴を知るより、小説を読むとその方の実態のようなものを感じます。小説という架空世界の中で素顔の作者自身と出会ってしまうとでもいいましょうか、ふんわりとした中に核が見えちゃう。
そんな読書・講評を経たあと、すぐそばに生身の作者がいて、おなじ焼き鳥などつついているというのが、またおもしろい。まったく違う人生を送っているいいオトナ同士ですが、妙にぶっちゃけた仲になりますね。特に自作が講評された夜は、まぁ、独特のゆるみ、たかぶり等がにじんで、それらがまた、いい輝きを放つものです。


しかし、こういう凪状態というか、心地よい環境が維持できているのは、山村正夫先生のご遺志「受講生同士の作品評禁止」という掟によるものでしょう。同人誌やほかのカルチャーセンターなどではよくあるそうですが、書き手同士が互いの作品を読んであれこれ言い合うことを、山村教室ではいたしません。提出作品を評していいのは、文芸編集者とプロ作家のみ――――というルールがあります。この教室で教えを乞うている間は、身分年齢の差なく、みな生徒、受講生、これから頑張る書き手っていう一個人なところが、幹事がこの教室を好きなところです。


さて、教室は第2期も終盤にさしかかっており、これから作家の特別講評です。
作家の講評は、編集者の方の講評とはまったく違います。そして、教室行事的にはクライマックス、最大のヤマ場です。
今回お招きするOB作家。鈴木輝一郎先生の近著画像をあげさせていただきますね。
何ていったって、『新・何がなんでも作家になりたい!』(河出書房新社)ですよ!
さてさて、どんな講義になるでしょう。楽しみです~!