節分の護摩焚きが行われるというので、目黒のお不動さんに行って来た。
軽いロケハン(??)のつもり。
一人でふらりと。
私、後厄なんでね。ついでといっちゃなんだけど、厄払いもしてもらおう。
占い師の友人によると、節分が運気の変わる節目なのだそうで、だったらなおさら時期がいい。
前厄、本厄の時は何もしなかったのにね。
気まぐれなのです。
申込用紙に記入し、正座で待つこと二十分。
直衣に身を包んだ、笙、ひちりき、横笛の奏者が登場!
神社はともかく、寺で雅楽なんて初めて聴いた。
そういうものなのか、それとも節分だから特別なのか??
典雅な調べに導かれ、お坊さんがた登場。
密教系だからか、読経がなんか派手だ。
木魚ではなく、和太鼓である。坊さんたちがシャンシャラと手に手に杓杖を振り鳴らす。
重低音が下腹部に響き、カッチョいいではないか。
般若心経だけは分かるので、一緒に誦しました。
うん、なんだか心が改まった気がするぞよ。
その後、護摩焚きの火で清めた豆が境内にまかれたようだが、厄除けのお札を頂戴する列に並んでいるうちに終わっていた。
どないやねん!
(←頂戴した肌身守りと一袋百円の福豆)
ま、いいや。お隣の羅漢さんでも三時から豆まきがあるようだし。
のんびり構えて境内を散策。
三時キッカリに羅漢さんに到着すると、アレレ。
門、閉まっとるやないか!
どうやら豆まきの間は新たに人を入れないそうで。
終わったらまた開くとのこと。
ほんま、どないやねん!
諦めました。寒いし。
冷たい風に吹かれすぎて頭痛いし。
ブーツをはいてるにもかかわらず、足先冷え切って感覚ないし。
よし、室内に移動だ!
ただいま目黒雅叙園では、百段ひな祭りという展示が開催されているのです。
寛永雛、享保雛、有職雛など、旧家所蔵の歴史あるお雛さんが勢ぞろい。
お勧めですよこれは。お雛さんの素晴らしさはもちろん、雅叙園の百段階段が素敵だ!
ジブリ映画、「千と千尋の神隠し」の湯屋のモデルになったというこの木造建築。
んまぁ、絢爛豪華としか言いようのない趣向が凝らされまくりですわ。
撮影禁止なので、雅叙園のHPから画像を拝借!
右側は漁樵の間。
欄間も天井も柱も、すべて彫刻。
あまりの豪華さに、口開けっ放しでくるくる回る阿呆が一匹。
←こちらは撮影OKでした。
これ、どこだと思いますか。
一階ロビーの女子トイレです。
私、ここで住めます。
というか、住まわせてください。
ところで百段階段は、展示物の保護のため空調をきかせておらず、まぁ底冷えのすること。
冷えが足裏から這い上ってきて、脛の骨まで凍るよう。
室内に避難したつもりが……。
館内のカフェラウンジ「パンドラ」で暖を取ることにしました。
「ご注文は」
「あったかい紅茶。あと、サバランケーキね!」
アレ……なんか甘味が……。ま、いっか。いっぱい歩いたしね。
凍えきっていたのが分かったのか、すかさず膝かけを持って来てくださったウェイターさん。
心地よいサービスをありがとう。
そのウェイターさんの配慮で庭園がよく見えるソファ席に案内していただきまった~り。
徐々に暗くなってゆく屋外と、ライトアップされた滝の調和が美しい。
完全に真っ暗になるまで、ほけーっとたたずんでしまった。
いかんな、一人だとマイペースすぎてすぐに一日が終わってしまう。
本当は目黒寄生虫館にも寄りたかったのだ。
我がデビュー作「虫のいどころ」に出てきた博物館。
それ以後行っていないから、サナダムシちゃんの標本に「ありがとうございました」とお礼参りしとこうと思ったのに。
ま、いいや。また今度。
帰宅した直後に、天から白いものがちらりちらりと舞い始めた。寒いはずだ。
隣家の女の子の、「鬼はー外、福はー内」という元気な声を聞きながら、黙々と恵方巻き(穴子入り♪ ウマウマ)を食す。
今年の方角は西南西。
(この風習、関東でもすっかり定着したようですね。お寿司屋さんが行列でした)
イワシもつみれ汁にして食ったし、お不動さんで分けていただいたお豆も食った。
ひいらぎは買い忘れたが、この一年息災でありますように。
そんでもって、オモロイ小説書けますように。
チューハイ飲みながら書いていたらダラダラ長くなっちゃいましたが、
みなさんの頭上にも、福が舞い降りますように!
最近のコメント