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どうもみなさんこんにちは。

このブログがしばらく見られなくなっていたので、何ごとだ?? と、ごく一部の方にご心配いただいたようですが、

サーバーのコアシステムの不具合がどーたらこーたらで(分からないので割愛)、ウェブマスターのオッチャンが一生懸命直してくださっていたのです。

ついでに仕様も変更ってことで、ともあれ復活。

お騒がせいたしました。

さて、遅ればせながら高遠の桜。

こーんな感じでしたよ。

タカトオコヒガンザクラの間から中央アルプスを望む!

アルプスにはまだ雪が残っております。

桜は全体的に八分咲きといったところでしょうか。

町中がうっとりするようなピンクに覆われて、まるで夢の国でありました。

でも観光客は例年よりかなり少なめ。

 

せっかく春がやって来たのにね。

いつもお世話になっている民宿の飼い猫「みう」ちゃんも、

春なのでモテモテで彼氏が三匹もいるそうです。

この町にはやっぱり、幸せな時間が流れておりました。

今年は鎌倉まで足をのばしてみました。

北鎌倉、円覚寺境内。



紅葉も派手ですが、私も派手です。


こういうのを見ると、日本の心ってやっぱり美しいと思う。

長谷寺はライトアップ期間中です。

境内で、本掘雄二氏による現代アート展示 [BUTSU]展というのをやっていました。

これ、素材は再利用のダンボールなのです。

ダンボールの断面が、こんなふうに光るなんて。



水面にも紅葉。

陽に透ける紅葉も艶やかだけど、人口の光に浮かび上がる紅葉は「凄艶」です。



鎌倉
の紅葉は六分といったところでした。

緑から赤へのグラデーション、それもまたよし。

おそらく今週末あたり、見ごろなんじゃないでしょうか。

忙しくってもこういうことをしていないと、自律神経壊れますよ。

ふらりとどうぞ。

節分の護摩焚きが行われるというので、目黒のお不動さんに行って来た。

DSCF2749.JPG軽いロケハン(??)のつもり。

一人でふらりと。

私、後厄なんでね。ついでといっちゃなんだけど、厄払いもしてもらおう。

占い師の友人によると、節分が運気の変わる節目なのだそうで、だったらなおさら時期がいい。

前厄、本厄の時は何もしなかったのにね。

気まぐれなのです。

 

申込用紙に記入し、正座で待つこと二十分。

直衣に身を包んだ、笙、ひちりき、横笛の奏者が登場!

神社はともかく、寺で雅楽なんて初めて聴いた。

そういうものなのか、それとも節分だから特別なのか??

 

典雅な調べに導かれ、お坊さんがた登場。

密教系だからか、読経がなんか派手だ。

木魚ではなく、和太鼓である。坊さんたちがシャンシャラと手に手に杓杖を振り鳴らす。

重低音が下腹部に響き、カッチョいいではないか。

般若心経だけは分かるので、一緒に誦しました。

うん、なんだか心が改まった気がするぞよ。

 

CAM8HMDF.jpgその後、護摩焚きの火で清めた豆が境内にまかれたようだが、厄除けのお札を頂戴する列に並んでいるうちに終わっていた。

どないやねん!

(←頂戴した肌身守りと一袋百円の福豆)

ま、いいや。お隣の羅漢さんでも三時から豆まきがあるようだし。

のんびり構えて境内を散策。

三時キッカリに羅漢さんに到着すると、アレレ。

門、閉まっとるやないか!

どうやら豆まきの間は新たに人を入れないそうで。

終わったらまた開くとのこと。

ほんま、どないやねん!

 

諦めました。寒いし。

冷たい風に吹かれすぎて頭痛いし。

ブーツをはいてるにもかかわらず、足先冷え切って感覚ないし。

 

よし、室内に移動だ!

ただいま目黒雅叙園では、百段ひな祭りという展示が開催されているのです。

寛永雛、享保雛、有職雛など、旧家所蔵の歴史あるお雛さんが勢ぞろい。

お勧めですよこれは。お雛さんの素晴らしさはもちろん、雅叙園の百段階段が素敵だ!

pic_100dan01.jpgジブリ映画、「千と千尋の神隠し」の湯屋のモデルになったというこの木造建築。

んまぁ、絢爛豪華としか言いようのない趣向が凝らされまくりですわ。

撮影禁止なので、雅叙園のHPから画像を拝借!

pic_100dan03.jpg

 

 

 

 

 

 

 

 

 

右側は漁樵の間。

欄間も天井も柱も、すべて彫刻。

あまりの豪華さに、口開けっ放しでくるくる回る阿呆が一匹。

 

CAFBD23N.jpg

←こちらは撮影OKでした。

これ、どこだと思いますか。

一階ロビーの女子トイレです。

私、ここで住めます。

というか、住まわせてください。

 

ところで百段階段は、展示物の保護のため空調をきかせておらず、まぁ底冷えのすること。

冷えが足裏から這い上ってきて、脛の骨まで凍るよう。

室内に避難したつもりが……。

 

 

館内のカフェラウンジ「パンドラ」で暖を取ることにしました。

「ご注文は」

「あったかい紅茶。あと、サバランケーキね!」

アレ……なんか甘味が……。ま、いっか。いっぱい歩いたしね。

凍えきっていたのが分かったのか、すかさず膝かけを持って来てくださったウェイターさん。

心地よいサービスをありがとう。

そのウェイターさんの配慮で庭園がよく見えるソファ席に案内していただきまった~り。

徐々に暗くなってゆく屋外と、ライトアップされた滝の調和が美しい。

完全に真っ暗になるまで、ほけーっとたたずんでしまった。

 

いかんな、一人だとマイペースすぎてすぐに一日が終わってしまう。

本当は目黒寄生虫館にも寄りたかったのだ。

我がデビュー作「虫のいどころ」に出てきた博物館。

それ以後行っていないから、サナダムシちゃんの標本に「ありがとうございました」とお礼参りしとこうと思ったのに。

ま、いいや。また今度。

 

帰宅した直後に、天から白いものがちらりちらりと舞い始めた。寒いはずだ。

隣家の女の子の、「鬼はー外、福はー内」という元気な声を聞きながら、黙々と恵方巻き(穴子入り♪ ウマウマ)を食す。

今年の方角は西南西。

(この風習、関東でもすっかり定着したようですね。お寿司屋さんが行列でした)

イワシもつみれ汁にして食ったし、お不動さんで分けていただいたお豆も食った。

ひいらぎは買い忘れたが、この一年息災でありますように。

そんでもって、オモロイ小説書けますように。

 

チューハイ飲みながら書いていたらダラダラ長くなっちゃいましたが、

みなさんの頭上にも、福が舞い降りますように!

 

 

 

 

 

 

 

七草粥

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CAGEZDW7.jpg「唐土の鳥が 日本の土地に 渡らぬ先に 七草なずな」

 

朝から七草粥を炊きました。

坂井家には七草粥の習慣がなかったのです。

何度か母に「作って」とお願いしたことがあったのですが、「そんな美味しいものでもないから」と断られ、結局作ってくれなかった。

たぶん母があんまり好きじゃなかったんでしょう。

しかし、一人暮らしになってから自分で作ってみて、「ウマ!」とハマりました。

野性味のある青臭さとほんのり塩味がめちゃくちゃ好み!

なので、毎年作っています。

一年に一回しか食べない大好物。

ちゃんと七草囃子を歌いながら菜っ葉を刻みました。

ふと思いついてゆず胡椒少々を落としてみたら、さらにウマウマ♪

お囃子も地域によっていろんなバリエーションがあるみたいですね。

ともあれ、今年も無病息災でありますよう。

くまで

| 歳時記 | | 10件のコメント

そうだ、腹筋割ろう。

と、某旅行会社のCMのように思いつき、せっせとジムに通っております。

何もない日は夕方まで小説を書いて、ジムでひと汗流し、帰宅してまた書く、というリズム。

 

先日もガッツリとマシンを使い、有酸素運動としてラテンエアロなるラテンのステップと腰振り(楽しい!)を取り入れたエアロビクスで気分爽快!

さぁて、帰ってまた書くか!

と、某駅前まで行きましたところ、おやおや、何やら屋台がずらりと並んでおる。

何のお祭りか知らんが、この先にはきっと神社があるのだろう。行ってみよう。

 

夜も遅いのでもはや屋台は仕舞かけ。

駅前に向かう帰り客の間をぬって遡上してゆくことに。

「お姉さん、お好み焼き、二枚で五百円にしたげるよ」

むむ。だがジムに行く前に手製のアボカド丼を食ってしまった。二枚はムリだ、すまんおいちゃん。

 

屋台を横目に、歩く。そして、歩く。さらに、歩く。

遠いやないけ!

ジムでひとっ風呂浴びたのに、もはや湯冷め状態。

でもここまで来て諦めるのは癪だし、すれ違う人が持っていた熊手がうらやましい。

意地になって歩く。

 

おお、ようやく鳥居が見えた。こんなとに神社があったとは知らんかったよ。

我々のごとき地方出身者は、TOKYOの繁華街ばかりに遊びに出てしまうので、住んでいる土地の文化風習をちっとも知らんのです。反省です。

お詫びの気持ちを込めて、お賽銭は奮発。(百円!)

そして境内にこれまたずらりと並ぶ、きらびやかな熊手屋さん(?)に。

「もうおしまいだから」と、半額にまけてくれました。

 

CAZFQ8K2.jpgはい、こちらがその熊手。

こういうものを買ったのははじめてなので、ちょっとウキウキ。

本棚に置きたくって小さめにしたのに、案外柄が長かった。

ナナメってるけど、いいのかな……。

 はたして、まけてもらった熊手(かつミニサイズ)で、福は掻き込めるのだろうか。

 

 

 

坂井希久子

2008年オール讀物新人賞受賞。小説家の端くれのそのまた端くれ。
翼広げて大空にはばたくぞ! と言いつつ、まだたまごには「ひび」くらいしか入っておりません。
それでも、小説が好き。あと、着物も好き。
どちらも奥が深いことでございます。
死ぬまでには、真髄にちょこっとばかし触れたいな。

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