最近、誰も特に気に留めないような新聞の三面記事を切り抜いて、それを元に最低三種類のお話を考える、という練習をしています。
私、自分の小説は面白いって思ってます。
文章も、かなり無駄がなくなって上手くなってきてます。
でも、まだまだ話の作り方が浅い。
「一つのお話を思いついたらそれをそのまま書くのでなく、視点を変えるとどういう物語に変化するか、この設定を変えてみるとどう転がるか、常にスクラップ&ビルドを繰り返して書いていきなさい」
いつも、言われる。
三年間ずーっとずーっと、同じことばかりを言わせてしまう自分がもどかしい。
お話が作れない。
だから感性勝負の短編はいいけど、長編がへったクソ!
「お話の作り方は、訓練でいくらでも上手くなりますよ」
いくらでも上手くなりたいから、訓練することにしたのです。
このところ、小説家になりたい! って気持ちが煮詰まってきて、ぶすぶす、ぶすぶす煙出してます。
今日本屋さんで平積みになってる本たちを、睨むように見てた。
「ここに並びたい!」
魂がぶるぶる震えてるほど、切にそう思った。
体の奥の、核みたいなところにその思いがずしんときて、泣きそうだった。
なんで私、ただ趣味で書いてるだけじゃ飽き足らないんだろう。
同人誌とか自費出版とかで、楽しく小説書いてる人だっているのに。
書いてるのが、ちっとも楽しくない。辛くて苦しくて、血反吐はきそうになる。
でも、書かずにおれない。
早く新人賞取らなきゃ! って焦って駄文を書き散らして、ふと気づけば自分が心の底から何を書きたいのかということを、すっかりおろそかにしてしまっていた。
仏作って魂入れずみたいな、そんな小説で人を感じさせることができるはずない。
私はここにいるよ! って知らしめたいのだ、たぶん。小説というカタチで。
だから、そういう話を書くことにした。
違う手段で、ここにいる! ってことを証明したい男の子の、長編。
構想の段階ではなんか面白くなりそうなんだけど……どうだろう。
しっかりとお話を組み立てて、書いていこう。
大丈夫! Kiku先生にはきっと素適な小説の守護神が憑いてます。
畑は違いますが小生の周りにも何かにとりつかれた外科医やら科学者やら起業家などが居ます。憑いてるのはメスや遺伝子や証券の神様か悪魔なのか,多分両方なんでしょうが、、、かく言う小生もいろんな業?に自ら喜んでめり込んでるようです(笑)
ちなみにずっと「積読」状態だったドクラマグナを読みました。宣伝文句の「幻怪・妖麗・エログロの極み」とは裏腹に精神科的な読み物としてはものすごく真っ当で70年前にすごいもの書いて亡くなった作家なのですね。正木教授といい「胎児の夢」の呉一郎といいこれまたすごい「のろい」の世界ですよね。
>カイロのkazu
あ、読んだんだね。私も何度本を閉じて、本棚の奥深くに永久に眠らせようかと思ったことか。
下巻の途中あたりからようやくちょっと面白くなったけどね。
確かに70年前の作品とは思えない。こういう本質を見通す目がやっぱり作家には必要なのだなぁ。
小説の神様は私以上にドSなのでいろいろと虐めてきますが、精進します!
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