28歳あたりから、人生がようやく楽しいと思えるようになった。

その前の3、4年間は、真っ暗闇のほっそーい道を手探りで進んでいるようなもので、生きているのが怖くてたまらず、そして人生(と書いて「こんなこと」とルビをふりたい)がいつまで続くのかと思うと、それがまた怖かったもんだ。

最近、小説が壁から抜け出せないせいで、また鬱々としたものがたまりつつある。

でも私もオバハンになって強くなったから、真夜中に叫びださないと自分を保てなかったあの頃とは違う。

私、表現者やから。
この先、どんな苦しみや悲しみが襲ってこようと、ぜったいそれを消化して活字に乗せたる! と、思う。
ギリギリ歯ぁ食いしばって歯ぐきから血ぃダラダラ垂れ流してこそ、血肉のある小説が書けるっちゅうもんやろ!!

この胸の内に熾火みたいにくすぶり続けるものを、いつまでも忘れないようにしよう。

順風満帆と思い込んでいる時ほど、案外学ぶものは少ない。
だから今、きっと私、成長しようとしてるんや!

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少年から抜け出す時に骨が痛むような成長痛って、
いくつになっても 身体にも心にも、
そして個人にも 集団にもあるんだなって、
最近 ぼくも感じます。

いつまでも綺麗なKikuおねえさんの創作、
ブログも 紙媒体もずっと楽しみにしてます。
がんばってください。

だれかさんが言ってました。
「何も咲かない寒い日は 下へ下へと根を伸ばせ やがて大きな花が咲く」
 私も好きなことばです。

>カイロのKazu
そうか、これは成長痛なのかぁ。
たしかに右膝関節は痛い。って、そりゃ昔の古傷や!
ともあれ私、小説以外のことでがんばったことがないので、ここはひと踏ん張り、歯ぁ食いしばってやっていきたいと思います。
こういう苦痛すらなくって、何が人生じゃ!
てことで、今後も応援ヨロシク!!

>星空散歩さん
ああ、いい言葉だぁ〜。
そうですね、下へ下へと。一見成長していないようだけど、しっかりと土台は固まって、いつかどんなでっかい花が咲いても倒れません!
そういう時期こそ大切なのだと言い聞かせて、書いていきます。
いっつもお世話になりまくりですみません〜。

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坂井希久子

2008年オール讀物新人賞受賞。小説家の端くれのそのまた端くれ。
翼広げて大空にはばたくぞ! と言いつつ、まだたまごには「ひび」くらいしか入っておりません。
それでも、小説が好き。あと、着物も好き。
どちらも奥が深いことでございます。
死ぬまでには、真髄にちょこっとばかし触れたいな。

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