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いきなり宣伝。

今月15日に発売されました実業之日本社の「月刊 J-novel 5月号」に、エッセイを載せていただきました。

 

 

もちろんアマゾンでも買えますよん。

 

 

 

一昨日、パソコンが壊れた。

朝起きて、さぁ今日もがんばるぞっ! とやる気まんまんで電源をON。

起動音が鳴ってファンも回り始めたと思ったところ、フォン、と力つきたような音をたてて画面が暗転する。

えーっ。ちょっとちょっとぉ~。

その後、何をしてもウンともスンとも言わぬ。ランプなども反応なし。

説明書にあったように、電池パックを外してアダプタを引っこ抜き、しばらく放置してみても蘇らない。

しかたなくVAIOカスタマーセンターに電話。

なんとその日から、相談が有料になるという。

もしやこれはSONYの陰謀か!

 

修理代はだいた4万くらいではないかとのこと。

想定外の出費が腹立たしいが、しょうがない。

お金のことより、中のデータが無事なのかどうかが心配だ。

小説はほぼメモリスティックに入れてあるが、書きかけのものはバックアップがまだだった。

かなり凹む。現代人の脆弱さを思い知る。

無事であってくれと祈りつつ、翌朝の引き取りをお願いした。

 

真夜中に、未練がましくもう一度アダプタを差し込んで電源ボタンを入れてみる。

ちゃらりらりーん。

え?

うそ。

動いたーーーーーーーーーー!!!!!!!!

 

中のデータはすべて無事。

いったい何だったの、と責めてみても、パソコンは「え、なんのことですかぁ」と知らぬ顔で普通に動いている。

時間的にキャンセルの連絡ができなかったので、翌朝引き取りに来てくれたペリカン便のおっちゃんには平謝りだ。

今でもなぜ突然動かなくなり、突然つくようになったのかは、原因不明。

SONYの陰謀説はともかく、まぁパソコンもたまには休みたかったのだろう。

「てめぇの駄文を毎日毎日記憶してやってんだ。ちったぁいいだろ」

という気分だったのかもしれない。

すまんね、VAIOちゃん。でもお願いだからあんまりつむじを曲げないでおくれ。

結局その一日、何ひとつできなかったんだから……。

 

 

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写真ファイルも無事で一安心。

こちらは先日桜を追って、信州へ行ったときのもの。

高遠城址公園のエドヒガンザクラは、ピンクがとっても濃い。

あいにくの雨だったが、観光客多し。

みんなの傘が、一様に桜模様になっておりました。

 

 

 

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伊那梅園。

レンギョウがちょうど花盛り。黄色がとってもきいている。

桃源郷、という単語がふと頭をかすめた。

コメント & トラックバック

しかし、まあ、なんですねぇ~。
読んでみたら、タイトルそのまんまやないかいっ!
っていうくらい、どういう訳だかこちらまで関西弁になっちまうくらい、ストレートにリンクしたこの度の内容なんですねぇ~。
ここまでやるんだったら、途中に「、」なんか押さないでない“花”と終わらせてもらいたかったですよ。
さて、私はMacなんですがね。同社は購入一年までは無料カスタマーサービス案内なるものがあるのですが、期間が過ぎると一件の相談につき1500円を支払うか、それがイヤなら確か、二万円で一年間の延長サービスをするシステムなんですよね。
日本人の“サービス”といやぁ、頂く料金の外に
「お客さんこれサービスでやっておきまっせ!」てなもんでしょ!普通!
しかし、まあ、なんですねぇ~!
人種が違えばこうも変わるかっ!?
文化が違えばこうも感覚が違うのかっ!?
てなぐあいに、SONYも今やアチラの社長さんの下、赤字で大変ですなぁ。

訂正。
>ここまでやるんだったら、途中に「、」なんか押さないでない“花”と終わらせてもらいたかったですよ。
ではなく、押さないで“花”と………。
と書いたつもりが、失礼いたしました。

kazuです。続々のご掲載、おめでとうございます。さっそく、アマゾンで注文しました。
パソコンのクラッシュ、できるかぎりバックアップしておいても、本当に厄介ですよね。ペンダントとして持ち歩けるメモリースティックの容量も、数百メガからギガサイズまで急速に大きくなってきてますね。文章原稿だけなら、十年分以上入るのでしょうが、それを落としたらどうするって問題もあるし、、、、
せっかちで慌て者の小生は、書きかけのファイルとバックアップのファイルのどちらが新しいのかを取り違えて、新しい方のファイルを消したりもします。
小生が80年代半ばに初めて書いた論文は手書きでしたが、すぐにワープロに移り、PCのワードとなって久しいです。思いつくまま書きなぐり、切取り・貼付け機能をフルに使って推敲を繰り返す日々に慣れてしまったこのごろ。 もう手書きには戻れそうにありません。
知り合いの新聞記者OBは、現役のころ事故現場から電話送稿で、400字でも600字でも自由に送稿できたとのこと。昔の人はすごいって思います。 
ご掲載誌の配達を楽しみにしつつ、ますますのご活躍をお祈りします。

これを一般的にソニータイマーと言いますね。

kikuさん、おはようございます^^
間違いなくSONYの陰謀ですね(笑) でも無事で何よりでした。
「月刊 J-novel 5月号」も入手して読ませていただくことにします。

私も正月早々、大量の甘酒をパソコンにぶちまけてしまいましたが
何事もなかったかのように動いております。
不思議です・・・。
さて本日、早速本屋へとすっ飛び購入しました。
中々面白かったです。
何か「3」に関する気の効いた駄洒落でも言いたいのですが
まるっきり浮かばないどころか知恵熱が出てきました。
次回も期待しております・・・・

>キーモさん
そうですね、Macはもともとお金がかかるらしいですね。日本の企業は、やっぱり過保護なのかな。あちらさんでは、「自分でどうにかせぃ。分からんかったら教えたってもええで。ただし有料で」という感じなのでしょうか。でもSONYの相談料は一件につき二千なんぼ(テンパってたから、百円単位の数字を忘れた)ですってよ。いくらなんでも高くないですか??

>kazuさん
ご注文ありがとうございまーす。エッセイと言っても短いものなんですが。いやはや、ありがたいことです。
私も小説を書き始めた中学生のころは手書き、高校入学祝いにワープロを買ってもらい、大学でパソコンに移行しました。書くだけなら今でもたまに脳を刺激しようと手書きすることもありますが、推敲はやはりPCが楽ですよねぇ。
長編小説の、どこのページからでもすぐ書き出すことができたというのは三島由紀夫でしたっけ。昔の人の技能はまことすごいですね。
現代人はたぶん、脳の使ってない部分が増えてるんだろうなぁ。

>管理人さん
おっそろしいタイマーだなぁ。
でも、相談が有料になった初日を狙って一日だけ壊すなんて、ものすっごい技術力高いですね。

>コウさん
やはりタイマーか??
かなり焦りましたし、二千なんぼの相談料もぶん取られましたが、ファイルも無事でPCもこうして機嫌よく動いているし、まぁよしとします。
>「月刊 J-novel 5月号」も入手して読ませていただくことにします。
わぁい。ありがとうございます。
よろしくお願いします。

>悶次郎さん
「3」のギャグというと、代表的なアレがありますもんねぇ。
さっそく読んでいただきありがとうございます。ちなみにジョギングは細々と続けております。十日に一回くらいですが……。
しっかし、甘酒。ひゃ~ベッタベッタ。よく動いてますね。とろみがあるから、奥まで浸透しなかったのかなぁ。
ところで私、この歳になってもまだホントに知恵熱が出ます。まだ成長するってことかしら。

希久子さん、なんとなく、お疲れのようですね……。
コメントの返しに勢いがどうも感じられないのが、私には気がかりですわ。
くれぐれも、いろいろと、お気をつけくださいね。
さあ、ところで、相談料の件なのですが。
いっ時、たばこ税が取りざたされましたね。一箱、千円だ二千円だ!と騒がれました。そして、数年前には庶民の味方とされた発泡酒の売上がビールを上回った途端、同税率が上げられた。
これも記憶に新しいところです。
取りやすいところから、手早く取ってゆく!
政府も財政難、企業も財政難ときて、どうも、今回のことは、結局、同様ことをやっている気がしてならないのです。
赤字に転落……。で、問い合わせの多いサービスセンターを有料にしよう!と。
それと、ダブル・トーキング!二枚舌!
お客さまを大切にしております!と言っておきながら、返す刀で、確実に収益のある“それから”手をつけようとする。しかも、それは、サービスと銘打ってのことです。
ところで、私の住む北海道には、まだまだ電器店といっても個人商店が多くあります。東京ですと、電気商品、即、アキバだ、池袋のB店だ、新宿のY店だ、Sや、だとなるのでしょうが、それすなわち、安さが目当てなんですね、とどのつまりがオットセイ!だ。
しかし、先日、ウチが買った薄型テレビは店員二、三人の小さな田舎の電機屋でした。
実は、私は病人です。年老いた母との二人暮らしには、
電球一つ換えるにも、手間取ることが多々あります。
先日、蛍光官が切れかかり、私は戸惑った。老いた母独りでは無理なのです。しかし、私にも、取り換えられない病の事情が止むをえずある。
そんな時、小さな電機屋へ電話をする。
電球一つだって、蛍光灯一本だって、はたまた、電池一個だって、嫌な顔見せずに現物代金だけで来てくれます。
大型店とは違って、サービス期間なども無い。
日本人はこうして生きてきたのだと思うのです。電話一本の問い合わせには、困った人がいるならば、東へ西へ足繁く通う。そう、その気持ち。
長くなりました。すみません。
では、このへんで。

私の愛機MacOSXもillustrator使用中に「予期せぬエラーの為…」とか言い訳して突然フリーズします。それまでやっていた作業は全てパー!しかしこまめにデータ保存している時は全然フリーズしないんですよ。「予期せぬエラーの為…」が出る度に寿命が縮まり、作業は1から、トータルすると相当な私の寿命と作業時間が消えていってると思います。

>キーモさん
ご病気なのですね。どこを患ってらっしゃるのか存じませんので軽率なことは言えませんが、どうぞお大事になさってください。
電球一つだって取り換えに来てくれる。それはもう店としてのサービスではなく、人情というものですね。大型電機店にあるのは、サービスポイントくらい。都会ならその場合、便利屋さんを呼ばねばならないのでしょう。そちらではまだ町の電機屋さんが頑張っているのですね。こちらでは個人店をちっとも見かけません。人情と一緒にどこかに行ってしまったのでしょうか。
ところで当方は風邪ひとつひかず冬を乗り切り、たいそう元気でありますよ。ご心配ありがとうございます。

>むぎここさん
そうですよね。絶妙のタイミングでフリーズしちゃってくれますよね。まるで意思を持って狙っているかのよう。きっとこれも誰かの陰謀ですよ。え、被害妄想強い?
PCと格闘している間に一日が終わってしまうと、たいそう虚しいです。じゃあ手書きにすりゃいいじゃん、っていう話なんですが……。やはり一度覚えてしまった便利さを手放せないのが人間なのですね。

十五年前、父が他界し、田舎に母が独り残った。
私は二男であるが、長兄とはもう四半世紀会っていない。家を嫌がり出て行ってしまったからだ。家庭環境が複雑だったのである。
父の死、当時、私は東京暮らしの独身貴族。母を呼ぶことも考えた。なにせ母はそれまでの人生で独り暮らしの経験がなかったからだ。
私が帰るか、東京へ呼ぶか……。別々に暮らすは母にしのびない。かといって、年老いてからの都会暮らしも大変であろう。ご承知のとおり実家は北海道の田舎町でなのである。
結果、私が戻ったのだが、しかし、帰郷して数年後、私は心を侵されてしまったのである。小さな頃に暮らした町の、そこ、ここに記憶のトラウマが蘇ってしまった。
心は日々どんどんと疲労した。
今となっては母に看病されてしまっているありさまで、本末転倒である。
語れば今に至るまで、多々様々にある。
私のトラウマはものごころのついた二歳前後に遡る。ちなみに、これは父への感情なのだが、この歳ですでに周りを気遣っていたことに、担当医も半分呆れ、驚いていらした。
肝心な病名だが、それはまだまだ今もって個人的、社会的に偏見の多いものであるからあえてここでは伏せることとする。しかし、最近、偶発的にも著名な方の公表(告白)がつづいた。サッカーのベっカム選手と、作家の車谷長吉氏などであるが、車谷氏はかなり重い症状に悩まされたことは知られるところで、その壮絶な闘病生活を作品としても発表されていらっしゃる。自身の歪んだ精神を振り返りながら、かつ、それらを作品としてまとめられるには相当な苦痛が伴ったものと、氏の、その心と魂の強さには敬服するばかりである。
とりあえず、これにて、失礼。

>キーモさん
なるほど。それはお辛い日々でしょう。友人でも同じ病名の人がいます。彼は社会生活はなんとか送れているものの、自分の精神のありように疲れきっているようです。完全に狂ってしまえるならまだ楽なのに、と。自分で自分の行動をおかしいと分かってしまうから、それでもせずにおられないから、よけい辛いのだそうですね。
私は門外漢なので見当違いなことを申し上げるかもしれませんが、「歪んだ精神」なんて言っちゃいけませんよ。トラウマやらストレスやらが積み重なって、心の表層に現れていない奥の方がSOSを求めているのでしょう。それは心の働きとしてはとても正常なことではないかと思うのです。疲れた心が回復して免疫力を取り戻すよう、どうぞお大事になさってください。

Thanks!!

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坂井希久子

2008年オール讀物新人賞受賞。小説家の端くれのそのまた端くれ。
翼広げて大空にはばたくぞ! と言いつつ、まだたまごには「ひび」くらいしか入っておりません。
それでも、小説が好き。あと、着物も好き。
どちらも奥が深いことでございます。
死ぬまでには、真髄にちょこっとばかし触れたいな。

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