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都内にお住いのみなさん。

昨日の虹はご覧になりました?

私は幸運にも、六本木の国立新美術館を出たところで虹に遭遇。

一人でいたにもかかわらず「わぁ」と歓声を上げ、携帯の中にその美しい姿を収めたことである。

六本木ヒルズとのコラボ。

滝壺や噴水の水の飛沫でできる虹はともかく、こういうふうに雨上がりに出る虹とはまだ人生三度目くらいの邂逅!

これが見られただけで「今日はいい日だ」とホクホクしてしまうよね。

 

そんな私に、日本語ペラペラのイケメン外人が声をかけてくる。

「背中の猫が素敵なので、写真とらせてもらえませんか」

私は着物を着ており、帯のお太鼓部分には蝶々を追っかける黒ネコちゃんがいたのだ。

これはぜひとも日本が誇るべき民族衣装、kimonoをアピールしなければと思い、

「いいですよ」と快諾。

 

ところがイケメンさんは後ろ姿を撮り終わると、

「ありがとうございます。ついでに前からも1枚いいですか」

 

えっ。

「ついで」だったらいらねぇよ。

 

と思ったのだが、シャイな日本人のフリをして「いやいや、それはちょっと」と手を振る私。

「別に怪しい者じゃないです。1枚だけ」

「いやぁ。でもねぇ」

「だって、とっても美人だから」

 

ん? なんですと?

 

「美しいです。ビューティホー」

 

あっ。あらぁ。まぁ、そぉ?

そ、そこまで言うんだったら……。

「いいですよ、1枚なら」

さっきよりも笑顔で快諾。

分かりやすい女である。

 

その後待ち合わせをしていた友人Kに、

「虹見ちゃった~。それとイケメンさんにビューティホーって言われて写真撮られちゃった~」

と、ウキウキ報告。

「そりゃ、外人さんにしてみれば、着物なら誰でも綺麗に見えるんじゃない?」

痛いことを言うんじゃないっ、K!

「でもでも、イケメンさんは虹そっちのけで私の写真撮ってたんだよ。虹よりビューティホーだったんだって、きっと」

私の発言はもっとイタイ。

 

「虹ね。そういやこっち(東京)来てからは見てないな」

「えっ。山形ではよく出るの?」

Kは山形出身である。

「うん。雨上がりはしょっちゅう出てた。だから別に珍しい現象じゃないと思ってたよ。イケメンさんも、きっと虹なんて見慣れてたんじゃない? 彼には着物のほうが珍しかっただけでしょ」

そうか。そうだったのかっ。

 

「虹が10分も見えていたら、もう見る人はいなくなるだろう」

と言ったのはゲーテだっけ。

 

 

コメント & トラックバック

テンションの高い文だなあと思って読んでいたらば
ビューティホーと言われたのが余程嬉しかったのでしょうか?
何はともあれ、おめでとうございます。
ところで着物、いいですよねえ。
団子屋の娘とかイメージ的には大好きですが
kikuさんの場合、鉄火場の女といった感じでしょうか?
虹は富士山からもよく見えますよ。
霊峰だけに
レインボーが・・

お、おう!
その虹、私も見ましたよぉ! 8日の夕方ですよね?
帰宅途中の小田急線の車窓から虹を見た私は、まさに「お、おぅ」といいながら、窓ガラス越しに写真を撮りました。こんど見せるね。
虹より美しいkikuしゃん! 

kikuさん、こんにちは^^
>滝壺や噴水の水の飛沫でできる虹はともかく、こういうふうに雨上がりに出る虹とはまだ人生三度目くらいの邂逅!
あっ、そうなんだ(笑)
あたしゃ虹方面にはウルサイですぜ^^
何つったって車を走らせていて虹の始まりの中に入っていったこともありますからね。
そりゃもう不思議な体験でした。「夢遊(Somnambulate)」ってのは、丁度あんな感じなのかもしれません。
周囲の風景が揺らいじゃってるもんですから、一瞬、自分が意識を失いつつあるのかと思いましたよ。
で、やがてバックミラーに堂々としたアーチを発見して、自分がその中を通過してきたんだということを認識するわけです。
レンブラント光線といい、波の花といい、逆さに凍りつく滝といい、こちらの四季(とりわけ冬)はなかなか面白いものを見せてくれます。
今の季節だと、フェーン現象と、突風(ミニ竜巻)と、不意に叩きつけてくる大粒の雹でしょうか。
なかなかハードボイルドに生きております(笑)
>着物姿と黒猫。
といえば竹久夢二さんを思い浮かべますね。そういえば夢二が描く女性像にkikuさんもどことなく面影が……
>分かりやすい女である。
はい、とても^^

虹出現は金曜夕方ですよね、
西が晴れてて東が雨で不気味な空だな〜って思っていたら空がさーっと明るくなり見事な虹が出現!しかも2段!
会社の屋上から仕事を忘れしばらく眺めていました。

〉悶次郎さん
そりゃ私だって女のはしくれ。褒められりゃ嬉しいですよ。
鉄火場の女って、誰がじゃ。でも私は優しいから、その発言も最後のギャグも見逃してやろう。レインボーて……。
ところで、「なかんずく」は使わないのですか。

〉momojiriさん
そうです、その虹です。お互いラッキーでしたね!
写真楽しみにしておりま~す。そして女ばかり飲み会では姉さんもゼヒ着物で!

〉コウさん
虹の始まり! 奇跡ですね!!!
私も入りた~い。でも狙ってできるもんじゃないしなぁ。いいなぁ。
中に入ってる時は、周囲にほんわり色なんかついちゃってたりするんですか?
〉フェーン現象と、突風(ミニ竜巻)と、不意に叩きつけてくる大粒の雹
ひゃ~千客万来(?)ですね!
雹といえば、大草原の小さな家を思い出します。きっと子供のころ見たテレビ放送で、雹のせいで大変なことになった回があったのでしょう。黒潮に抱かれて育った私は当時雹など知りもせず、「何じゃそりゃ」と思った記憶があります。
〉夢二が描く女性像にkikuさんもどことなく面影が……
分かりやすい女なので大喜びです♪

〉むぎここさん
二段になってる時に見れたんですか。うらやましい!
私が見た時は、もうアーチになっていませんでした。翌日の新聞を見て、こんなにクッキリ出てたんだ~とびっくりした次第。
虹の前では、仕事なんて忘れちゃっていいのです♪

kikuさん、おはようございます^^
>虹の始まり! 奇跡ですね!!!
私も入りた~い。でも狙ってできるもんじゃないしなぁ。いいなぁ。
中に入ってる時は、周囲にほんわり色なんかついちゃってたりするんですか?
ほんとにねぇ、幽かに色づいて、しかもそれが透明で揺らいじゃってるもんだから、うっかりしていると気づかなかったかも知れませんね(遠い眼……笑)。
オーロラがそのまま地上に降りてきたってのをイメージしてもらえると、分かりやすいよーな気がします。
狙って体験できるものなら、何度でも味わいたいですけどね。
>>夢二が描く女性像にkikuさんもどことなく面影が……
>分かりやすい女なので大喜びです♪
ええ(笑)すっかりその気になっちゃってください^^

>コウさん
ああ~。まさに幽妙。ぜひ生きている間に一度経験したいものです。
田舎に住んで、雨上がりに車を太陽と逆方向にかっ飛ばしまくるしかないかな。
もうかれこれ八年もペーパードライバーですが……。
虹のためならペーパー講習に行ってもいいぞっ。

「なかんずく」等と口にした覚えは毛虱ほどにもなし。
さりとて其の様な話題がなかったであろうかと思いを巡らせてみるに
「なかんずく」と「むべなるかな」を勘違いしているのであろうと得心した次第。
とまれ、串焼き屋においてソースの二度付けは野暮の極みと心得る私が
思わず二度目のコメントをつける運びと相成ったのも
早起きしすぎて暇だった事とシミチョロを思い出したせいだと言ってしまえば
むべなるかな。
脱肛ばかりしてないで、早く脱稿してください
新樹が夜の雲に噴煙うつる候に

>悶次郎さん
そうでございました。「むべなるかな」でございました。わたくしとしたことが。おほほほ。
ところで貴族であらせられる悶次郎さまにおかれましても、串焼きなどというあの、庶民の口にする豚肉とドロソースからなる食物を召し上がっていらっしゃるとは、思いがけぬことでございました。
しかるに脱肛とは聞き捨てならぬお言葉。わたくしがかような状態になったのではございますまいに。悶次郎さまこそ、できもののお加減はいかがでありましょうや。
しかしながらわたくしのこのキャラはいったい何なのでしょう。疲れてまいりましたので、お暇申し上げます。 かしこ

虹なんて久しく見てないなぁ。
PCの液晶画面が変色して虹色に見えることは多々ありますけれど。
それはそうと、普段から着物を着ることがあるのですか?
猫が描かれている帯なんて見たことないなぁ。
どこに行けば見られます?(^^;
私なら、着物なんていいからkikuさんの顔をどアップで撮りますよ。

>つきいちさん
はい、ちょっと遊びに行くだけでも着物だったりします。
最近流行ってるでしょ、普段キモノ。改まった場に行くわけじゃないから、コーディネイトで遊べて楽しいのです。
着物には、猫モチーフのものがけっこうありますよ。この日の帯は、猫がちょうちょを追いかけている図柄でした。可愛いんです。ええ、私の顔なんぞよりも。実は照れ屋なので、どうか帯を撮ってください……。

それじゃあ、私は、
「見返り美人」!!
だって、両面撮れるからね!!
菱川師宣?作でしたっけ?!
モデルの彼女は微笑んでいたぁ~~~。
突然ですが、ワタクシ、センエツながら大学で写真を専攻しておりましたぁ…。
あの構成はしぜんでおだやかだ。きっと作者は彼女に恋をしていたんでしょうね!?
希久子さんにも、笑顔で穏やかな日々が多くありますように……♪♪♪

>キーモさん
おおっ。「見返り美人!」私も好きです。あのくらい艶っぽく着物が着こなせたらなぁと、常日頃思っているくらいですから!
でもこの美人さんの左腕、よく見ると袖口が後ろで振り口が前にいっているんですよね。
だったら左手がお尻のあたりに描かれていないと変じゃないのかな? と個人的に思っているのですが、あのたおやかな構図が壊れるくらいならない方がいいな、とも思います。
しかしながらあの微笑みは、やはり恋していないと無理ですよ。

ホントーだ。気がつかなんだ。バカみたい。
確かに、左の袖口がすごく後ろだしぃ、振袖が妙に前になびいてますねぇ~。ええ、そうです。
うむっ……。
まあ、このほうが“見返ってる”って感じで。よろしくで。バチバチで。

はじめまして。
このブログをやっと見つけることが出来て、コメントさせて頂きます。
貴方に憧れすぎて、東京へ引っ越そうかとも考えてしまう女子です。笑

>キーモさん
私は絵画を感覚でしか鑑賞しない人間なので難しいことは分かりません。ぱっと見てすぐ「わぁっ」て感動できればOKでしょう。
絵の彼女は背中から腰のライン、さらには脚まで気を抜いていなくって、まさしく女の鑑であります。

>茜さん
えっと、なんだか恥ずかしいですね。
ただ、早まらないほうがいいですよ~。ろくでもない女ですから、ワタクシ(笑)

わーい。お返事頂けて光栄です。
私も名古屋でミストレスをやっています(まだまだ新人で二流店ですが)。
受賞された時は、まだミストレスになっていませんでしたが、記事を読んでリアルタイムで知っていました。最近SADS系のお店に興味があって、ネット巡りをしていたら、同一人物だと知りました。
なんていうか・・・
お友達とかなんて非常におこがましいので、私の存在を知って頂けたら嬉しいです。
とってもお会いしたいです。
っつーか、きもいですね・・・私。笑
ごめんなさい。
ファンの戯言だと思って許して下さい。笑
差支えがあるようでしたら、コメントだけ読んで認証しなくて結構です。

>茜さん
特に差し支えないので、コメント認証しました。
そうでしたか、名古屋でミストレスを。それはお疲れ様です。
でもあの、ワタクシただのロクデナシなので、そんなにへりくだらないでくださいまし。
記事では「伝説的女王様」みたいな書かれ方でしたが、あれはたんに記者の方の誇張表現ですからね。私自身も「こんなこと言ってなぁ~いっ!」って読んでびっくりしましたもん。
もし東京進出をお考えなら、SADS系列だけでなくいろんなお店を検討してみたらいいと思いますよ。やはり店によって性格が違いますから。私の場合はSADSが居心地いいのでもう四年近くおりますが、合わなくて辞められる方もやはりおります。
って、こんなところで変なアドバイスをしてしまいまいしたが、どうぞ頑張ってください。

お忙しい中、ご丁寧な返信感謝致します。
名古屋はSMがあまり発展していない土地柄なのと、通信ですが通っている大学が関東なんです。
来年ぐらいから、卒業の研究とかで、そちらへ行くことが多いと思うので、それなら「ミストレスをしながら住んでしまおう」ってな魂胆です。笑
確かに、関東の倶楽部はかなり多いですね。
「女王専科」も多いですし。
出来れば、同じお店で是非働いてみたいですが、カラーに合う所をしっかりと探してみるつもりです。
でもそのころには、本業がお忙しくなられて、いらっしゃらないかも・・・↓
私、一応ですが、人を見る目があるので、とっても人間的に魅力を感じる方ですよ!

>茜さん
魅力を感じるなんてそんな、めっそうもない~。
そうですね、ウチのお店は新人の研修とかほとんどなく、いきなりお客さんにつけられちゃうので未経験者は大変かもしれませんが、茜さんは経験者なのでそのへんは問題ないでしょう。もし、面接を受けてみて合いそうと思われたらいらしてください。
私も出勤は減ってますが、まだ当分おります。二人女王様とかやれたら楽しいですね(笑)

前、六本木に働きに出ていたのですが、六本木公園は何度か歩いたことがあります。
夕方の涼しい時間帯が好きでした。
美しいものでも見続けていると慣れてしまうもので。
でも、美しくい続けることは、素晴らしいことで。
車と言えば、後少しで初車検。。
任意保険の更新もあるし、車クンは、金喰い虫です。。

>ひ~ろさん
そこにある美しいものに慣れてしまわない感性を養いたいものです。
ところで美人は三日で飽きるというの、ありゃ嘘ですね。
美女の友人と旅行で一週間みっちり一緒でしたが、毎日「美しいなぁ」と感動しておりました。
車は、やはり食べちゃいますよね。バクバクと。欲しいんだけどなぁ。軽ならなんとかなるかしらん。

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坂井希久子

2008年オール讀物新人賞受賞。小説家の端くれのそのまた端くれ。
翼広げて大空にはばたくぞ! と言いつつ、まだたまごには「ひび」くらいしか入っておりません。
それでも、小説が好き。あと、着物も好き。
どちらも奥が深いことでございます。
死ぬまでには、真髄にちょこっとばかし触れたいな。

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