11日の震災後、首都圏では数々のイベントが軒並み中止になっております。
こんな時に不謹慎、という思いだけでなく、世間からのそしりを恐れて尻ごみしている面もあるのではないでしょうか。
卒業式も、多くの学校で中止になったそうです。
私が着物文化を推奨する「江戸笑店」という法人活動に加担しているのは前も述べたとおりですが、
そこの企画スタッフであり、今春大学卒業予定の裕くんが、「『江戸笑店』で卒業式ができないか」と言いだしました。
以下、彼の文章をそのまま載せます。
========= 【 企画者 桑原 裕(大学4年生)の想い 】 =========
江戸笑店で企画を担当してます、裕(ゆう)です。
「江戸笑店のいちスタッフとして」
また
「今年卒業をする大学生として」
ささやかながら、卒業を祝いたい。
自分も含めて、新しい門出を迎えたい。
そんな気持ちで企画させて頂きました。
今回の震災によって被災地で
多くの尊い命が失われた事、
今も多くの人が危険にさらされている事、
まず僕たちはその現実から目を背けるわけにはいきません。
心からのお見舞いを申し上げます。
その一方で、僕たちが住む首都圏では
多くの大学の卒業式が軒並み中止となりました。
女子学生達が、心を躍らせながら選んだ袴。
その一生に一度の晴れ姿を家族や大切な人にお披露目する事、
仲間達と別れを告げ、新たな一歩を踏み出す’けじめ’を付ける事。
その機会が、失われようとしています。
江戸笑店としてその機会を新たに作ろうと考えました。
残念ながら袴を着る事のできなかった女子学生達に
無償で着付けをしてたくさんの人にお披露目する機会を作りたいです。
卒業という一つの節目を、素晴らしい笑顔と共に迎えられますように。
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これから社会へと飛び立とうという若者たち、
この大変な時代を支えて行こうとする彼らを、華々しく送り出してあげるのも我々オトナの務めだと思います。
卒業式というハレの場を取り上げてしまってはいけません。
どうか身近に卒業式をしたがっている方がいれば、こういうイベントもあるよと教えてあげてくれませんか。
詳細&お申し込みはこちらです。
もちろん、男子学生も参加可能。
私自身も着付けスタッフとして駆けつけます。
よろしくお願いします。
計画停電とかの影響もあって、首都圏の多くの大学が卒業式を中止するだけでなく、入学式延期の大学も出てきたようですね。
そんななかでkiku先生からの貴重な情報ありがとうございました。
桑原君のアクティブな取組み、小生の回りの若い学生さんにも伝えさせていただきました。
江戸商店さんだけでなく、若い人は若い人なりに、できる範囲で「自分たちの卒業式」をやっているようですから、それはそれで楽しみなことです。
>kazuさん
わーい、ありがとう。
kazuさんなら周りに学生さんがいらっしゃるから、きっと広めてくださるだろうと期待していたのです♪
急拵えのイベントなのでツメが甘いところもあろうかと思いますが、(袴の数も足りないかもしれないし)、真心込めて着つけさせていただきます。
若者たちが自ら立ち上がる姿にも感動いたしました。
坂井さん、こんにちわ。
昨日のイベントはいかがでしたか?
私もイベントの仕事をしているのですが、参加者のダイレクトな反応が見られるから、また小説執筆とは違う感情が湧くのではないでしょうか。
教えていただきましたセーブ・ザ・チルドレン・ジャパンのWEBを見てみました。さっそく、私も募金をしてみようと思います。
>ゆずむらさん
手作り卒業式、女の子たちの袴姿が本当に可愛らしくて、企画立案の男の子(彼も卒業生)も一生懸命で、何だかもらい泣きをしてしまいました。いい式でしたよ。
微力ながら、笑顔を作るお手伝いをさせていただき、すごく気持ちよかったです。
子供たちの笑顔も守りたいですね。ありがとうございます。