さてと、前の記事の続き。
画面上はこちらの記事の方が先に読めてしまうが、なんせ続きである。
山村教室のお話だよ、こちらが本題だよ。ヤモリに萌えてる場合じゃないっちゅうの。

さて、今日の山口講師のお話の中でふぅぅむ、と思ったのが出していいヒントと出しちゃいけないヒントを上手く使って伏線をいかに入れるか、ということ。
具体例を挙げて話してくださったのが面白かったのだけど、この場でその内容まで書いちゃうともったいないな、やめとこ。
こっちはお金払って通ってるんだものね。

ただ、そのヒントの出し方の好例として、新潮文庫の「警察小説競作 鼓動」のなかの、大沢在昌さんの作品が挙げられていたことは書いておこう。
警察小説
以前も山口講師が「電車の中で読んでて涙ぐみそうになった」と仰っていたくらいだから、小説書きになろうという無謀者ではない本好きの方にもいい本でしょう。
去年一度教室にゲスト講師として来てくださった大沢先生、作品には読み出したら止まれない変な引力があるものね。これは是非とも読んでおかねば。

それにしても、第二期の原稿締め切り日がちゃくちゃくと近付いている。
一年を四期に分けて、一期ごとに生徒の提出した作品を冊子にしてテキストとする、それが山村教室スタイル。
だから年四回、締め切りというものがあるのだ。

二次会の席でも「もう書いた?」だの「もう提出したよ」だのという話題がちらほらと聞こえてくる。
「私、まだ十ページくらいだよ」と顔をしかめるNさん。
ほほう、なるほどなるほど、え、私?
……一ページも書いてません。

一応ちょこっと書き始めてたのだけどもね、「普通の設定の、普通の人たちの出てくる恋愛小説を書け」との課題を与えられてしまい、書きかけだったものは瞬間冷凍。
いつかきっとチンしてお料理してあげるからね、とそいつを頭の格納庫に仕舞い、さてとどうしよう。
「普通ってなぁに???」
なんてところからすでにつまずいておる始末。

何から何まで普通です! なんて人がいたら、逆に特殊なヤツだよなぁ。
とにかく「普通」の意味に悩んでないでお話作れ、ということね。

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>具体例を挙げて話してくださったのが面白かったのだけど、この場でその内容まで書いちゃうともったいないな、やめとこ。
こっちはお金払って通ってるんだものね。

うん、何々??と思って読んでいたら・・・
まっ、そうだよね。お金払って通っているんだもん。
あっ、でも「警察小説競作 鼓動」はさっそく図書館に予約してみますわ!

ちなみに私も教室に通っている頃は必ず二次会に出席してました。
だって、貴重な話も聞けるし!!ってのは嘘で
ただ飲みたかっただけ(笑)

にひひひ、とりあえずエンドマークを打っちゃったもんね。……とプレッシャーをかけてみたりして(笑)

でも、一ページも書けてないと言いながら、きっちり作品は提出するんだろうな。
もしかして、KIKUちゃんは学生の頃、夏休みの宿題を始業式の直前に仕上げるタイプだった?
それにしても、速く書ける人が羨ましいなあ。

? ( ´ ι _ ` ; ) り、リンク張られてる…
ただの、他愛もないブログなのに…
大変光栄なことなのですが、他の方の小説関連のHPと並べられるとこっ恥ずかしいやら、申し訳ないやら…
気が変わったらいつでもリンク消してかまいませんから…
リンク消されても、私はここに来続けますよ。そして書き込み続けますよ。

その日のまえに

『その日のまえに』 重松 清 著 今、この本を読んでいます。 内容は・・・これか

>染谷水音さん
ごめんなさいね、あんまり書きすぎちゃったら、教室生の皆さんにも悪いかと思って(人のせい♪)
二次会は、私もほぼ出席しております。
貴重なお話よりも下ネタの方が多い日もありますが…いい刺激になります。

>じい
すごいなぁ、もう書いちゃった組みの一人なんですね。
計画的な人が羨ましい。
お察しの通り、私は小学生時代、夏休みの宿題を最後の三日でする人間でした。親に泣きついて、家族総出で片付けたりしてました。
でも小説ばっかりは、誰かに書いてもらっとこうってわけにはいかないもんね!
最後の三日間、自力でガンバル!

>つきいちさん
私がまったく一方的にブログ仲間と思い込んでるので、貼らせていただきました♪
つきいちさんこそ、ご迷惑だったら仰ってくださいね〜。

 度々失礼します。
 うーんけち、とは思いましたが仕方ありませんね。私があんなこと書いたからでしょうか?当方は頭悪いくせにミステリ中心に書いているもので、伏線の張り方のキモ、気になります。
 大沢在昌氏は今でこそ長編作家というイメージがありますが、非常に巧みな短編の書き手でもありますね。このアンソロジーは未読ですが、「ゆきどまりの女」「鏡の顔」などは絶品です。

 それにしても、「普通」ってなんでしょうね。いや、こちらも身の回りにろくな連中がいないもんで。むしろ自分の目で見て「こいつは普通じゃねぇっ!」てな人間を書いてみたら、他の人からは逆に普通に見えるのではないでしょうか。なんて無責任なことを言ってみたりして。

>makimuraさん
大沢先生の短編はすごいです!
もちろん長編だってグイグイ引きこまれてしまいますけども…。
でも、読み終わったときに「そうか、短編ってこう書くのか!」と感動しました。
うぅん、でも実際自分にそれができるかどうかは…とにかく精進ですね。

network非常によい場所

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坂井希久子

2008年オール讀物新人賞受賞。小説家の端くれのそのまた端くれ。
翼広げて大空にはばたくぞ! と言いつつ、まだたまごには「ひび」くらいしか入っておりません。
それでも、小説が好き。あと、着物も好き。
どちらも奥が深いことでございます。
死ぬまでには、真髄にちょこっとばかし触れたいな。

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