昨日の山村教室は、その前日が原稿締切日であったこともあり、提出原稿の話でもちきりだった。
「今回の出来は自信ないよ〜」などと言っている方もいたが、きっと期末試験なんかでしっかり勉強してるくせに「私全然勉強してないよ〜やばいよ〜」なんてテスト前にフいて、周囲を油断させようとしている狡猾な中学女子、みたいなもんだろう。
なんたって山村教室だ、次回も高レベルなテキストになって、また私を凹ませてくれるに決まってる。楽しみである。
さて、昨日は特にそのお話は出なかったと思うが、教室の山口講師はよく、
「一つのお話を思いついたらそのまま書かず、何度もクラッシュ&ビルドして、視点を変えてみたり主人公の選択肢を変えてみたり、まったく物語をひっくり返したりして練ってごらんなさい」
と、アドバイスしてくださる。
でもそう言われてもなぁ、単細胞な私のアメーバー頭では相当難しいんだよなぁ。
ほら、生クリームって泡立てすぎると分離してバターと水になっちゃうじゃない、私が下手にこねくり回すとなんかそうなっちゃいそうだ。
あ、でも美味しいクリームにならなくてもバターができるんならめっけもんか。
ふぅむ。
なんて思ってたところ、漫画家の藤田和日郎さんのインタビューを読んだ。
私がまだ小学生で「少年サンデー」を読んでた頃に、「うしおととら」という漫画を長期連載していた漫画家さん。
作品を通しても、そのほとばしる熱いスピリットが伝わってくる方である。
その藤田さん曰く。
「かつて、一つのネタのネームで十二回ボツ出しされた。そのぐらいがんばってネタに飛びつけば、どんな方向からでも物語って書き始められるぜ」
一つのネタで十二通りの物語! そこまで執着して練れるもんなのか。私なぞ、どんなに頑張っても三通りくらいしか作れん気がする。
でも締め切りでガチガチに縛られていないたまごの今だからこそ、そういう訓練を積んでおくべきなのだろうな。
一つのネタで…十二通りはさすがに無理っぽいから、五通りくらい…(弱気!)
藤田さんの場合、そのボツにされた十二回の中に出てきたちっちゃな脇役のお化けを主役にしてみたら、と編集さんにアドバイスされて、十三回目で「うしおととら」ができたのだそうだ。
子供の頃何気なく読んでたあの漫画の背景に、こんな血と汗にじむ努力が隠されていたのだなぁ。
でも普通の人だったら、十回目のボツくらいで諦めて故郷に帰っちゃうよね、きっと。いや、十回頑張ればいい方かもしれん。
だから私はいつも思ってるんだ、「夢を見るのも才能だ」って。
泥臭いくらいそれに向かって一本気で、格好悪くてバカで、でも諦めない限りは「負け」もない。
そうやって突っ走ってゆくのが、私は好きだ。
よぅし、何かドキドキしてきた。
久し振りに「THE HIGH-LOWS」でも聴いて士気を上げようっと。
「子供の頃から 憧れてたものに なれなかったんなら 大人のフリすんな!」
(〜不死身のエレキマン〜より)
彼らのライヴではこのフレーズで腕を振り上げて高揚している私です。
kikuさんのブログを通して山口講師の言葉を
改めてかみしめています。
教室で直接聞いていた頃より素直に聞けているかも(笑)
クラッシュ&ビルド
すぐに行き止まりを感じずに
多方面からの視野を持ちたい。
っつうか、そういう努力します。
おぉ!今日のkikuさんの記事は私にやる気を
与えてくれましたワン。
私なら3つのネタで初めて1つの物語が出来あがるかな…
一人でたくさんの視点を持つ…。
文章を書くということには必要なんでしょうね。私もブログを書いていてなんとなく思うことがあります。
私は思いついたことをそのまま書いて、ろくに推敲せずにUpしたりするので、翌日自分で読んでみて「わっかりにくいな…」と思うことがしばしばです。
脳を柔らかくするにはやはりDHAだそうです。DHA摂取して、ニンテンドーDSの脳力トレーニングやれば脳も活性化されるかしら…。
と、あるある大辞典見ながら思ってみる…。
明日はサバだな。
>染谷水音さん
やる気を与えられたんだったら何よりですよ。
力が湧いてくるような楽しくて強いものを、いっぱいいっぱい送り続けられたらいいなと思います。
>つきいちさん
う〜ん、けっこう訓練しだいでいろんな視点で物を考えられるようになるみたいですよ。
常に、道行く人を観察してその人が今何を思ってるかとか、想像してみたりして。
その訓練とサバがあれば怖いもんなしですね。
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