またもや、熱い夜だったねぇ。冬なのに、こんなに熱くていいのか! 北極の氷が解けちまうよ。
なにしろ16日土曜日の山村教室は、忘年座談会。講評には教室OBの新津きよみさんと鈴木輝一郎さん、それに名誉塾長の森村誠一さんが、ゲストとして来てくださったのだ。熱気が渦巻かないはずがないだろう!

すごいね、現役で活躍されてる作家さんが三人も壇上に!
その豪華さによっぽど舞い上がっていたのでしょう、今講義ノートを見返してみると、
「駄作を書き上げる勇気を持て!」と三行ぶち抜きで書いて、ぐりぐりと丸をしてあります。
これは鈴木輝一郎さんのお言葉。

そうだ、最近の私が忘れていたこと。書きながら「どうしよう、こんなじゃつまんないよな。どうしよう」と脅えてるところがある。それゆえになんかちんまりまとまったものができてしまう。それじゃあ誰の心も打てないよな。
こんなだから、「最初の頃の作品にあった、怖い者知らずなキレがこのところないよね」、と編集者Iさんに言われてしまうのだ。
「こんな駄作書けちまったぜ!」くらいの勢いで、思いっきり書き通す。長編をね。
サイコーにつまんない長編書いてやるぞ、チクショウめ!!

それと同じく三行ぶち抜きぐりぐり丸で、「沸点ぶち上げ!!」と書いてある。
これは私の言葉。
そこそこ上手い人は、書きたいことがたいしてなくてもさらりと読めるものが書けてしまう、という鈴木先生の話を受けて書いたようだ。
そうだね、これを伝えたい! これについて言いたい! いいから聞けよ読めよコノヤロウ! とガツンガツン行かないと、ただのイージーリーディングになってしまうよね。
ふつふつと表現欲をたぎらせるぜ。果てしなく沸点上げてくぜ。

くそぅ、もう私、文学中毒ですから! やめられませんから! まもなく2007年ですが、一層加速度上げて突き進みます!!!

二次会、三次会と盛り上がり、さらに私は編集者三人と鈴木先生と五人で四次会に突入! そんなことができるなんて怖い者知らずの為せる技です。
出版界の事情やら小説家の心得やら、叩き込んでいただきました!
貴重な時間、ありがとうございます!

こんなに恵まれた環境にいる私。あとは本当にもう、「う〜ん、こりゃすげぇ!」と人を唸らせることのできる作品を書くのみ。私次第。私の実力次第。
書いてる時は恐ろしく弱気になって不安になって、苦しくってしょうがない時もあるけども、それでも書かずいいられないんだからしょうがないじゃないか。
こうなったら絶対絶対絶対、世に出る! いや、出なおかしい!
ほら、いくぞ山村のみんな。声を合わせて!
「来年はプロになるぞーーーーーーーー!!!!!!」

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そうですから! 書かない人生なんて、人生でないのと一緒ですから! 覚悟決めて、書くしかないのよ! 空高く舞い上がるしかないのよ! もう行くしかないんだから!

ということで。ええ、世に出るつもり、そのつもり。
「来年はプロになるぞーーーーーーーー!!!!!!」

ついでに、教室の皆様に感謝。
今年を、そしてこれからも、きちんと歩むことができているのは、皆様の存在あってこそです。それぞれのやる気や姿勢に影響されて、刺激されて、それであしたに繋がっていくのです。だからこそ、感謝感謝。ありがとう。

こんにちは。
kikuちゃんの同期で、北海道から通っていた者なんですが・・・覚えてます?
山村教室は退会しちゃったんですが、そろそろ忘年会の頃だな、って思い出して輝一郎先生のHP覗いたり、ウロウロしていたらここにたどり着きました。
kikuちゃんや教室の近況を知ることが出来て、メチャ嬉しいです。懐かしいし、自分も頑張ろうって元気が湧いてきます。
私は二月に息子を無事出産し、育児家事の手を最大限に抜きながら、書き続けています。宝石の新人賞も、なんとか応募しましたよ。参加することに意義がある、ってレベルだけど(笑)
書くのって孤独だけど、やっぱり楽しいよね。子供がいると自由時間が一日三十分みたいな日もあって、思うように書けないストレスが溜まるけれど、書いてるお陰でこんな生活に耐えられる気もします。ポプラ社の優秀賞取った人は三人の子持ちらしいし。
これからも、息抜きにちょろちょろ覗かせていただきますのでヨロシクね。
みんなが頑張っているのを読んで、くそーと奮起して頑張ります。

あらためて、私だけ『書く人生』とは無縁ということに気づかされます。
皆、夢・目的に向かって真っ直ぐですね。私の人生は寄り道ばかりです。未だに本線に乗っていないような気がする…。
”生きてりゃ人生”とか思ってるのがいけないのかなぁ。

でも私が今年変わったと思うのは、小説を読む量が増えました。間違い無く、kikuさんとここを訪れる人達の影響だと思っています。来年は書く量が増える、か?
「駄作を書き上げる勇気を持て!」
良い言葉です。日常の他愛も無いことを、面白おかしく書けるようになれたら…高い高〜い目標です。

ここを訪れる人達がデビューしたら、漏れなく本買いましょう。ええ、買いますとも!
ただ、名前が分からないと誰が誰なんだか分かりませんが・……

インツピレーションで何とかしましょう。

>makeek
ええそうね、感謝感謝。時に下がりそうになるモチベーションを、あの熱気で強引に引き上げてくれる皆さま、ありがとう。
翼をしっかりと養って、飛ぶぞ!!

>ミホさん
もっちろん覚えてますよ〜!
結婚してからあまり来れなくなってたけども、そうか、お子さんができたのね、おめでとう!
私はたまに実家に帰ってみると、姉がちょうど育児中で、それを見てると本当に大変だなぁと思います。自分の時間がとことん取れない。そんな状況の中で書いてるなんて!
さすが北海道から通っていた、ど根性の人です。素晴らしいです!
お互い遠い空の下にいますけど、刺激しあいつつ頑張りましょう! こんなブログでよかったら、いつでも覗きに来てください。

>つきいちさん
つきいちさんの直感を信じております!(笑)
私の場合は、本を出した暁には宣伝しまくりますから大丈夫ですよ。
「書く人生」これは、ある程度宿命付けられたものなんじゃないかと思います。特に今なんて、誰かに書けと尻を叩かれてるわけでもなく、書かずにいて誰に迷惑をかけてるわけでもなく、誰が特に期待して待ってるわけでもない。そんな状況でも芽が出るかどうかわかんないものをシコシコ書いてるわけですから、「何やってんだろ」と思うことだって、ありますよ。
でも、書かずにいる人生なんて想像できない。だから、書きます。
一生書き続けるぞ!

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坂井希久子

2008年オール讀物新人賞受賞。小説家の端くれのそのまた端くれ。
翼広げて大空にはばたくぞ! と言いつつ、まだたまごには「ひび」くらいしか入っておりません。
それでも、小説が好き。あと、着物も好き。
どちらも奥が深いことでございます。
死ぬまでには、真髄にちょこっとばかし触れたいな。

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