14日の山村教室は、06年度教室最優秀作品賞選考会でありました。
森村先生、山口講師、それと最優秀賞は小説宝石に載せていただけるので、光文社の編集者お二方、が居並ぶ真正面に陣取り、ドキドキヒヤヒヤしながら評を拝聴していた私。
そう、拙作もノミネートされておったのです!

思えば教室に入った一年目、ノミネートされるも森村先生にこてんぱんにやっつけられる。
二年目、ノミネートされた作品がオールの最終に残っていたものと被ってしまったので、辞退させていただく。
そして、この度の三年目!

まさに三度目の正直か!
山村賞をいただきました!!!!!!!!!

今まさに発表という時、力みすぎたせいでボールペンについている引っかけるところをボキっと折ってしまう。
名前を呼ばれてもいまいちピンとこず、隣りに座っていたF地姉さんにハグをされてようやく「ああ、私か」と気付いた次第。

並み居る力作の中から選んでいただけて、まっこと光栄です!
しかも昨年から小説宝石新人賞ができたこともあり、こういう形での山村賞というのは今回で最後。
トリを飾らせていただきました。
選んでくださった先生方、自分のことのように喜んでくれた仲間たち、オマエになんか負けないぜ宣言をしてくれたよきライバルたち、本当にありがとう!

とはいえ喜んでばかりはいられない。
なんと言っても、森村先生に「うんと手直しするように」と何度も念押しされておる。
さらに、「一度宝石に載ったからと言って満足せず、何度でも原稿を持ってぶつかってけ」とハッパをかけられた。
森村先生ご自身、乱歩賞を取った後にも関わらず、6度も原稿をつき返されたのだそうだ。
当時の乱歩賞は今みたいに優遇されていなかったらしい。
たいていの人は、三度で諦める。そこをしぶとくしつこく、粘り腰で食いついていかねばならないのだ。

それを受けて、光文社さんに「オマエはすっぽんか、と言われるくらい食らいついていきますんでよろしく。オマエの名前はもう見飽きた、って言われても持って行きますね」と宣言。
「はい、覚悟しておきます」とTさんに言わせてしまったからには、もう後には引けん。

また同時進行で他の新人賞応募用の原稿、山村教室用テキスト原稿もやっていかねばならん。
長編の修行もしたい。
さあ、これからが大変だぞ!!

ほぼ同期のMさんに、「坂井さんに追いついて、一年後には追い越してやる!」と宣戦布告されたのだが、私こそぼやぼやしていられないんだよ。
「私もこれから猛ダッシュするから、絶対追いつかせねぇ」
子供みたいに言い返しておきました。

そうだよね、本気でプロ目指している受講生全員が欲しかったに違いない賞をいただいたんだもの、加速をつけてぶっちぎらないと失礼だわ。
とりあえずは山村教室の冠を被って世に出ても恥ずかしくないよう、受賞作をとびっきりいいものに仕上げるのが先決だ。
私はやるぞ!!!

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山村賞、おめでとうございます!
小説宝石(6月号くらいでしたか)必ず買いますね〜。久しぶりにkikuさんの小説が読めるのを楽しみにしています。
くそう、私も頑張らなきゃ。早速怪獣を小脇に抱えながら、プロットを練ってるところです。

受賞おめでとうございます。

小説掲載されるのですね!
自分も是非読ませていただきます。
小さな1歩ですが着実に前へ進んでいる
kikuさんの決心が今日はとても眩しいです。
これからもささやかながら応援させていただきます♪

やったー、kikuちゃん。
嬉しい、嬉しい、嬉しいよ〜。
そして、なんてグッドタイミングなんだ。
娘が入園するまでは、新聞を読む時間と気力さえ無かったけど、幼稚園に放り込んだ今、いくらでも本屋に走るゼ〜。
でもkikuちゃん。くれぐれも身体に気をつけてね。
小説家に定年なんてないんだから、80になっても、90になっても書き続けるためには、若い頃の健康管理が大事ヨ。
なんてオバハンくさいことを言ってしまいましたが、これからも応援させていただきます。
そして、kikuちゃんに負けないよう、私も自分の人生がんばります!!

p.s.
Y子ちゃんもママなんですね。ガリバーさんはおじいちゃん!! みんな幸せそうでよかった♪

ども、momojiriです。またの名をF地姉さんとも言う。
年間最優秀おめでとう!! 他はありえない、という圧勝だったと思います。なのに、受賞の瞬間はピンときていなかったの? 勢いに乗ってゆけ。光文社さんに、突っ込め!押し込め!って表現が怪しいか……。
スコンと差を空けられたけれど、わたくしめもしぶとく食らいついていきますよ! がんばろうね。
(関係ない話で恐縮だが、昨日はお互い食べ過ぎたねえ。本日の計量結果、前日比+1?だった……)

>ミホさん
ありがとうございます!
ミホさんもお元気そうで何より。
今年は小説宝石新人賞の掲載があるので、山村賞は7月か8月号あたりの掲載になると思います。
私もこれから本気でやらないといけないので(いや、今までも本気だったけど、もっとその程度を上げて)、頑張りますよ!

>B☆Bさん
読んでいただけたら嬉しいです。ありがとうございます。
批評、批判お待ちしておりますね。
まだまだ、少しばかり流れに勢いがついたという程度。そのささやかな流れに乗って、更なる激流うずまく小説界に切り込んで行きたいと思います!

>kimiさん
そうですね、やっぱり体が一番の資本ですもんね。
私は宇野千代みたいに90になっても「私、死ぬ気がしないんですよねぇ」とサラリと言いたいので、健康管理気をつけます。
こんな楽しい人生、早死にして早々にリタイヤするなんてもったいないもん!!

ガリバーは待望の男の子が生まれて、もうデレデレですよ。
自分の娘の時は大の方だとオムツ替えしなかったらしいのに、孫のは「ん〜いいウンチやなぁ〜」って猫撫で声で替えてました。

>momojiri
ピンときていなかったというか、「今日は、晴れです」って言われた時のように「はい、そうですね」という平静な気持ちだったのです。
嬉しさは姉さんにハグされてから来ましたよ。
もちろん、バンバン突っこんで行きますよ!
T林さんにも、「面倒くさい奴が受賞しちゃったなぁ」という顔をされていたし(笑)
しつこいけども早速メールして、もう一度「食らいついていきます」宣言しておきました♪ 
自分を鼓舞させるためにね。
差なんてたいして空いていないので、うかうかしているとM養さんに言われたようにさっさと追い越されてしまう! なので私こそ大精進です!
(昨日は本当に食べすぎでした。私は体重計にのる勇気すらありませんでしたよ……)

ご受賞おめでとうございます。

失礼ながら山村賞というのを聞いたことがなかったので、Googleで『山村賞』を検索してしまいました。そしたら、日本麻酔科学会というのが沢山…

ま、まぁ、小説宝石に載るということは、すごく格式の高い(もちろんレベルも高い)賞なのかなぁと。
私も是非小説宝石読ませていただきます。もちろん買ってから。

サイバーノベルの次は小説雑誌……次は単行本ですね!!
単行本出たら、また私のところで批評させてください。

わーい。ねえさんおめでとう!
嬉しい! っていうのもあるし、
さすがねえさん! っていうのもあるし、
どっちにしても、小説界に一石を投じるね。
入るのも、居続けるのも楽な世界じゃないだけに、
身が引き締まります。
とりあえず、小説宝石、買おっと。(そしてみんなに自慢する♪)

>つきいちさん
ええ、ですから教室の賞です。一般的なものではありません。
本当に「特典として」載せてくださるだけなので、二回目以降はそうとう食いついていかないと載せてもらえないでしょう。
受賞者ですら、受賞後二作目を載せてもらうのが大変だというのに……オソロシヤオソロシヤ。
単行本出版にまでこぎつけるよう頑張ります!

>makeek
本当に、なる以上にい続けることが大変な世界だものね。でも何にしてもそうかな。継続は力なりというものねぇ。
小説界にサカイありと言わしめるよう頑張りますわ。

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坂井希久子

2008年オール讀物新人賞受賞。小説家の端くれのそのまた端くれ。
翼広げて大空にはばたくぞ! と言いつつ、まだたまごには「ひび」くらいしか入っておりません。
それでも、小説が好き。あと、着物も好き。
どちらも奥が深いことでございます。
死ぬまでには、真髄にちょこっとばかし触れたいな。

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