長編のススメ

いつの間にやら６月です。
もう少しで２００７年も半分が終わります。
びっくりです。
月日はまさしくローリング・ストーン。誰か止めてくれぇぇぇ。

と、叫んだところで止まってくれるはずもないので、日々をめいっぱい生きねば。
なんぞと言いながらもダラダラして、やはり締め切り前に焦るんだろうなぁ。進歩のないことであります。

先週の山村教室、拙作が講評対象でありました。
７０枚程度の短編で、4人の主人公が入れ替わっていき、最期に運命的にからまって収束するというお話。
山口講師の講評は、いくつかの粗を指摘されて終わったのだが、その後の二次会のこと。
その日はＷさんという敏腕編集者が遊びに来てくださっていたのだが、彼曰く、
「あれはもったいないね」

どういうことだろう、と首をかしげていると、
「最初に出てくる主人公一人に絞って書きな。そしたら500枚書けるから」
70枚が500枚？？　うそ〜〜〜ん！！
「な、なりますか？」
「うん、なる。一人を掘り下げていけ」
「でもあの、私は長編が苦手なので、いきなり500枚…う〜ん」
「言っとくけどね、長編書けない作家なんて、どこの出版社もいらないよ」

グサッ！！！
でもまさしくそのとぉ〜り！！！！！
短編小説の新人賞がどんどん少なくなっている現状が、なによりそれを雄弁に物語っておる。
知ってます、分かってます。今までも「長編書かなきゃだめだよ」といろんな人に言われてきました。
「分かった、やりますよ、500枚！」
そしてもう二度と「いらない」なんて言わせるもんか！！

とりあえずその500枚に着手する前に、7月末締め切りの日本ラブストーリー大賞用の作品を書かねば。これも長編の賞だ。
長編はとにかく、胆力さえ養えば何とかなると思う。私にできないはずがない。
これからは一日一日を大切に、小説筋を鍛えていく。
マッチョになります！