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台風が来る
ものすごいやつ。
台風が来る
記録破りだ。

いきなり懐かしのブルーハーツでのイントロとなりました。
本日、台風直撃??
お昼がヤバイらしいですね。
みなさん、お気をつけて。

台風接近中で雨のばしゃばしゃ降る中でも、昨夜の山村教室の出席率は上々。
さすが、大雨なんてものともしないツワモノ揃い。

山口講師の仰ることも、だんだん決まってきた。
同じことをいつもいつも言われるのだけども、なかなかそれが乗り越えられないのである。
受講生のレベルは、高い。
でも本当にあと一歩か二歩くらいが、どうも踏み出せない。
私も全く同じ。パンチだよね、パンチが足りないんだよね。
んもうラッシュ!ラッシュ!ラッシュ! って感じで、読者の脳天グラングラン揺さぶらにゃならんよね。
快心の一撃を!!!!!!

二次会では、我々のテーブルはエロトーク満載。
同じ席に座っていた井○さんが、「これ以上ここにいると毒される」と言って帰ってしまうほど。
でもかつての、篠田節子さんや鈴木輝一郎さんがいた頃の二次会は、エロトークオンリーだったらしい。
エロトークが作家デビューの道??
……ってことはあるまい。

23日土曜日の山村教室は、光文社の現役バリバリ編集者、石坂さんがゲスト講師で来てくださった。
毎年この時期に来てくださるのだが、山口講師とは読み方の違うところがあったりして、編集者にもいろんな目があるのだということがよく分かる。
でも今回はおおむね一致していたかな。仕事でオールナイトが続いていたから、途中意識が朦朧としている部分があってちょっと自信ありませんが……。

山村賞をいただいた私の作品が小説宝石に載る関係で、石坂さんには膝つき合わせるかたちで赤入り原稿を前に色々とご指摘いただいた。
教室だと一度に十篇程度の講評をしなければならないので、一人にそれほど時間をかけることはできない。だから一つの作品に二時間近くも(!)付き合っていただけたその打ち合わせは、たいそう勉強になった。
編集者ってすごいなぁ〜こんなところまで読み込むのかぁ〜と、興奮しながら帰ったものである。
だからアレだね、プロになればそういう機会が嫌でも増えるのだから、格段に上達するだろうね。
まだまだ未熟な私だが、とにかくプロだ! まぐれ当たりでいいからプロだ!
7月31日締め切りの日本ラブストーリー大賞(長編)用の原稿がまだ三枚しか書けてないけど……が、がんばる……。

ともかく、石坂さんはとてもいい編集者である。
教室に来れば女衆にお腹をタプタプされ、二次会でお酒が入ると下ネタしか言わないが、本当にいい編集者である。
これからもどうぞよろしくお願いします。

14日の山村教室は、06年度教室最優秀作品賞選考会でありました。
森村先生、山口講師、それと最優秀賞は小説宝石に載せていただけるので、光文社の編集者お二方、が居並ぶ真正面に陣取り、ドキドキヒヤヒヤしながら評を拝聴していた私。
そう、拙作もノミネートされておったのです!

思えば教室に入った一年目、ノミネートされるも森村先生にこてんぱんにやっつけられる。
二年目、ノミネートされた作品がオールの最終に残っていたものと被ってしまったので、辞退させていただく。
そして、この度の三年目!

まさに三度目の正直か!
山村賞をいただきました!!!!!!!!!

今まさに発表という時、力みすぎたせいでボールペンについている引っかけるところをボキっと折ってしまう。
名前を呼ばれてもいまいちピンとこず、隣りに座っていたF地姉さんにハグをされてようやく「ああ、私か」と気付いた次第。

並み居る力作の中から選んでいただけて、まっこと光栄です!
しかも昨年から小説宝石新人賞ができたこともあり、こういう形での山村賞というのは今回で最後。
トリを飾らせていただきました。
選んでくださった先生方、自分のことのように喜んでくれた仲間たち、オマエになんか負けないぜ宣言をしてくれたよきライバルたち、本当にありがとう!

とはいえ喜んでばかりはいられない。
なんと言っても、森村先生に「うんと手直しするように」と何度も念押しされておる。
さらに、「一度宝石に載ったからと言って満足せず、何度でも原稿を持ってぶつかってけ」とハッパをかけられた。
森村先生ご自身、乱歩賞を取った後にも関わらず、6度も原稿をつき返されたのだそうだ。
当時の乱歩賞は今みたいに優遇されていなかったらしい。
たいていの人は、三度で諦める。そこをしぶとくしつこく、粘り腰で食いついていかねばならないのだ。

それを受けて、光文社さんに「オマエはすっぽんか、と言われるくらい食らいついていきますんでよろしく。オマエの名前はもう見飽きた、って言われても持って行きますね」と宣言。
「はい、覚悟しておきます」とTさんに言わせてしまったからには、もう後には引けん。

また同時進行で他の新人賞応募用の原稿、山村教室用テキスト原稿もやっていかねばならん。
長編の修行もしたい。
さあ、これからが大変だぞ!!

ほぼ同期のMさんに、「坂井さんに追いついて、一年後には追い越してやる!」と宣戦布告されたのだが、私こそぼやぼやしていられないんだよ。
「私もこれから猛ダッシュするから、絶対追いつかせねぇ」
子供みたいに言い返しておきました。

そうだよね、本気でプロ目指している受講生全員が欲しかったに違いない賞をいただいたんだもの、加速をつけてぶっちぎらないと失礼だわ。
とりあえずは山村教室の冠を被って世に出ても恥ずかしくないよう、受賞作をとびっきりいいものに仕上げるのが先決だ。
私はやるぞ!!!

今日も山村教室はゲスト講評。
評論家の山前さんに来ていただきました。

にも関わらず私は風邪っぴきで、薬のせいで眠くて眠くて……二次会も出ずに帰ってしまいましたとさ。

今日の講評を聞いていて、我々のようなまだ何の形にもなっていない者の小説を評するのって、本当に難しいんだろうなぁと思った。
強烈な個性を、一般的な小説論やルールで均してしまっては勿体ないかもしれないし、それは新しい才能かもしれない。
山前さんにどう講評していいか分からないと言わしめたMさんはすごいなぁ。
確かに彼の個性は、他に類を見ない。素晴らしいと思う。

ところで昨日は某賞の受賞発表があったのだが、今年も逃す結果に……。
まだオフレコだろうからちゃんと書けないけど、後日詳しく書きますね。
悔しいぞ、ちくしょうめ!
でも私はこんなことじゃめげない。
だって私が小説家になるのはもう決まってることだもの。
私がそう決めたんだもの。
デビューが早まるか少し遅くなるかの違いでしかない!
この悔しさも、私を大きく育ててくれる重要な要素だと思うのだ。

絶対見返してやる!!!

10日の山村教室は、ゲスト講評。
祥伝社のベテラン編集者、猪野さんが来てくださりました。

猪野さん、切る切る!
スパンと要点だけを言って、はい、次。
「質問は後で受け付けることにしましょうか」
ということだから、細部について作者は是非とも聞きたいところがあるだろうと思いきや、作品に対する質問は案外出なかったなぁ。
一度山口先生に講評いただいた後だから、自分で納得している部分があったのでしょうか。
もっとも、二次会で猪野さんに食らいついていた方もいたようですが。

さて二次会。やはり楽しい。
一度お話したいと思っていた方ともお話できて、その博学っぷりに舌を巻くばかりでありました。
やっぱり山村教室は個性の強い人が多いなぁ。
当然ですね。小説書きばっかりなんだから。

でもいつまでもこの居心地のいい場所でぬくぬくしていてはいけないね。
飛び出していけるように。日々その努力。
テキスト原稿締め切りが終わったからといって気を緩めてる場合ではない。
しかし弛んでおる。
とにかく頑張ろう。

坂井希久子

2008年オール讀物新人賞受賞。小説家の端くれのそのまた端くれ。
翼広げて大空にはばたくぞ! と言いつつ、まだたまごには「ひび」くらいしか入っておりません。
それでも、小説が好き。あと、着物も好き。
どちらも奥が深いことでございます。
死ぬまでには、真髄にちょこっとばかし触れたいな。

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