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ふぅぅぅ、いつの間にか17日か。
早いねぇ、あっちゅう間に年明けちゃいそうだねぇ。
って、腑抜けてるバアイじゃない!

15日、「オール読物新人賞」の締切日だったので、ダメだしされては書き直し、「えいやっ!」と勢いで投稿してまいりました。
ふぅ、後はもう天命を待つのみだ。私の力じゃどうにもならん。
さてと、年越しに備えて……。
って、だからそれどころじゃないんだってば!

山村教室のテキスト原稿締め切りが24日だぜ!
あと一週間だぜ!
困った困った、何もやってないや。
…………。
ま、なるようになるか。(楽観主義)

しかし、こんなにブログで○○新人賞に出した〜とか書いといて、中間発表とかにも名前載ってなかったら凹みますよね。
そん時ゃ笑ってください。傷口に荒塩をすりこみまくるかのように、誹謗中傷してください。
って、そこまで自分を追い込んでいいのか、私!

いや、いいのだ、追い込め私。
弱肉強食、勝てば官軍。
そんな世界で生き残っていきたいなんぞと大それたことを考えているのだから。
ちょっとやそっとじゃへこたれへんで!

あ、でも誰か一人くらいは慰めてください……(弱っ!!)。

はぁぁぁぁぁ……。
ギリギリ間に合いました、『小説宝石新人賞』。
出来上がったものを誰かに読んでもらって、その感想を踏まえつつ手直ししたかったのだが、あまりにもギリギリでそんな余裕はなかった。

しかし、なんとか応募できたものの自分でも分かる。
受賞は絶対無理だ、あの作品じゃ。
一次選考くらいは通るかな。でも二次あたりからはもう駄目だと思う。

インパクトが、ないんだよね。
自分で分かってるんだったら何とかしろよ、って話なんだけども……シクシク。
新人賞はやっぱりインパクト。いかに読者の印象に残るか、ということ。
今回の作品は一応さらりと最後まで読めてしまうのだけども、「読み流し」っていう感じ。終わった後にガツンとくるものがない。

ちなみに私の作品は今回のに限らず、「インパクト」が弱いと言われてしまう。
「いい作品なんだけどもね、エンターテイメント小説としては、もう一味足りないね」
だからちょっと考えてしまう。
純文を目指したほうがいいのだろうかと。
もともと純文の人だし、いまだに読書傾向は純文学の方が多い。
純文の賞もちょっと、視野に入れてみようかしら。
でも「エンターテイメント小説教室」と銘打ってる「山村教室」から純文作家が出た場合、ちょっとどうなんだろう。それだけ間口広いぜ、って感じでOKなんだろうか。
あ、そもそも純文作家になれるかどうかも分からんのに。

でも私が目指すのは、純文学とエンタメのあわい、みたいなところなので、別にどちらでもいいのだ。
私はカテゴライズされない女になるのだ!

いや、その前にホント、受賞すべくがんばれ私。

先週9日の山村教室は、教室卒業者でプロとして活躍してらっしゃる上田秀人先生がゲスト講師として来てくれた……のだが、ヤボ用があってどうしても行けず。残念!!
出席された皆さんはとても有意義な時間を過ごせたことと思います。

23日は塾長公演で森村誠一先生がいらっしゃる。これは何としても行かねばならん。って、私の作品も講評対象に入ってるからなおのこと。
楽しみだな。酷評お待ちしています、先生!

ところで、もう9月も中盤戦に入ってしまった。
大変だ! 小説宝石の第一回の新人賞締め切りが30日だぜ、オイ!
それが、出だしからつまづいて30枚書いては消し、20枚書いては消しを繰り返しちっとも進まん。
いっそのこと、違う作品書いた方がいいのかなぁ、と弱気になってしまうほどだ。過去のを手直しするとか……。
いやいや、逃げるな私! とにかく書け!
枚数制限が50〜150と、いやに広い賞だが、120枚は書きたい。となると、時間が足りない!
あぁぁぁ、前回みたいにまた神様降りてこないかなぁ。そしたら二日で書ける量なのに……。

ある評論家の方が仰ってた。
プロ作家とは、意識的に神様を降ろせるんだって。
全然筆が進んでなかったのが、締め切りのその日になっていきなり百枚ポン、と渡されたりするんだって。
神様との偶然の邂逅に頼ってるようじゃまだまだということよね。
はぁぁ……恐山にでも籠ろうか。あ、イタコが降ろすのは神様じゃないっけか。

あぁぁぁ、今小説宝石新人賞の募集要項HPを見たら、「締め切りまであと18日です」と書いてある。
あぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!

先日、文藝春秋から定形外郵便が届き、はて何だろうと開けてみると「オール讀物」でありました。
あぁ、そうだそうだ、新人賞の発表だったな。ちゃんとこういうの、送ってくれるものなんだね。

そう、以前ある賞の最終候補に残り、そしてあっけなく破れたと書いた賞は「オール讀物新人賞」なのでありました。

選考委員の先生方の選評を読んでみると、なるほど私の作品は、ほとんどお話にならなかったことがよく分かる。
でも言われてることはけっこう似てるな。山村教室のゲスト講師として篠田節子先生が来て下さった時も、同じようなことを言われた。(その時にはもう作品を応募した後だったので、手直しできなかったのだ)

なんだよ、ちくしょう、もっとオイラのこと褒めろよ、と、自分大好きkikuちゃんはなんだか悔しくなってきたので、ノートにガリガリと改稿ポイントを書き出し、拙作が少しでもいいものになるように今書き直しているところである。

難しいことをいっぱい言われ、オミソな私の頭はパンク寸前であるが、やっぱり自分が生み出したものにはキラキラしていてほしい。
いっぱい輝いていれば、そのキラキラを受け取る人も増えるというもの。
その欠片をそっと胸に沈めていてほしいんだ、そのためなら頑張れる。
作品によっては、キラキラではなくドロドロかもしれないけども……。

だけど、改めて雑誌に載り、それによって初めて結果を知った人たちがなんやかやと言ってきてくださる。
こちらとしては一ヶ月も前から結果は聞かされていたので、今さら慰められてもなぁ、と思いつつ「お優しい人たち」の激励を拝聴しております。

むしろ、「へへん。お前レベルの作品が受賞するはずがないんだよ。ザマァミロ」と言われた方が「よし、コイツを殺ろう」と闘志が燃えたぎるので有難いかもしれない。

幸い、そういう輩が約一名いるので、とりあえずはそいつを完膚なきまでに叩きのめしたいと思います。

もちろん、小説でね。

編集者からの電話の、「もしもし」の一言でもう結果が分かった。
こんな声音で受賞の喜びを伝える人もいないだろう。
むしろこちらの方が「いえいえ、私は大丈夫ですからそんなお気遣いなく」と慰めてしまいたくなるような声だったのだもの。

うぅん、駄目だったか。残念だなぁ。
残念、とは思うけどもショックではない。
受賞してようがしてまいが、書き続けていくということに変わりはないんだもの。
悔しい、とかいう感情もあんまりないみたいだ。
そうだなぁ、今の心境としては、祭りの後、みたいな。
ワッショイワッショイって盛り上がってたのが一気に平常心になって、フラットな状態に戻っただけだというのになんとなくスーンとしたもの寂しい気持ちになってる。
そんな感じ。

初めてまともなものを書いて応募した時に、一次にすら通らなかったことの方が悔しかったかもしれない。
それから三年、最終候補レベルになったことが、今回ので分かった。
それが最大の収穫。
間違いなく自分は成長してる、だったら次は、って、すんなり次へと頭を切り替えられそうだ。

そもそも短編の新人賞は、二作目以降がまったく載せてもらえずに消えていく人が相当多いといいます。
仮に今回私が受賞していても、そういう運命を辿っていたかもしれない。
人を思わずうならせる二作目を書く実力がまだない、そう判断した小説の神様が私の受賞を阻止したに違いない。
もっと力を蓄えろということなのだろう。
よぅし!

もし新人賞の受賞そのものが目標ならいいんだけどもね、私のゴールはそこに設定してないのよ。
こんなこと書くとまた生意気だと思われるんだろうけど、ひとつの通過点だから。
「スーパーマリオ」の一面の偽クッパみたいなもんでさ、ピーチ姫にはほど遠い。
(ちなみに私はファミコン以降のゲームに手を出していないので、例えが古いのだ)
二面、三面がクリアできるくらいの力をつけてから、偽クッパをひょいと捻ってやるのだ!
もちろんいつまでも一面に手こずってちゃだめだから、頑張って急成長しないと。
落ち込んでる暇はないぜ、オイラは忙しい!
首洗って待ってろよ、一面クッパ!!

何だか平常に戻っていた血が、またふつふつ言い出してきちゃいました。
あぁどうしよう、私って、自分が思ってる以上にバカなのかもしれない。

坂井希久子

2008年オール讀物新人賞受賞。小説家の端くれのそのまた端くれ。
翼広げて大空にはばたくぞ! と言いつつ、まだたまごには「ひび」くらいしか入っておりません。
それでも、小説が好き。あと、着物も好き。
どちらも奥が深いことでございます。
死ぬまでには、真髄にちょこっとばかし触れたいな。

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